角田光代のおすすめ小説・エッセイ①『空中庭園』
角田光代先生の小説を読むなら、『空中庭園』は外せないおすすめの小説です。2005年に映画化もされています。
京橋家は一見どこにでもある家庭のようで、実は他の家庭と大きく違う事があります。それは、『何事もつつみ隠さない。』というルールがあるのです。
しかし、本当は家族の一人一人が秘密を抱えています。しかも、普通であれば家庭が崩壊してしまうくらいの秘密なのです。
そんないびつな形の家族をそれぞれの章で家族(+父親の愛人で弟の家庭教師)ひとりひとりが語っており、読んでいて飽きない小説です。
角田光代のおすすめ小説・エッセイ②『八日目の蝉』
『八日目の蝉』は、テレビドラマや映画化された作品なので、題名だけなら知っているという人も居ると思います。
また、映画やドラマしか知らないという人たちにオススメ致します。
『八日目の蝉』は、「母性」をテーマにした内容です。
不倫相手の子供を誘拐した希和子と事件後、大人になった誘拐された子供・恵理菜の葛藤を描いた二部構成の小説です。
サスペンス調で書かれているので、ドキドキしながら読んでみて下さい。
角田光代のおすすめ小説・エッセイ③『三面記事小説』
長編ではなく、短編でさくっと読みたいという人にオススメな小説が『三面記事小説』です。
角田光代さんが実際の新聞の社会面の小さな記事をもとにして書かれた、短編作品集となっています。
その中の「愛の巣」を原作としたドラマが2015年2月に放送されました。
各話の扉絵には、その話のモデルとなった実際の記事の一部が出典と一緒に掲載されています。
角田光代のおすすめ小説・エッセイ④『世界中で迷子になって』
小説も魅力的な作品が多いですが、エッセイストでもある角田光代先生。
小説が苦手な人にオススメなのが『世界中で迷子になって』です。
角田先生自身の「旅」と「買い物」についての本音が満載の1冊。
読み進めていくほどに共感をしたり、角田先生の視点にハッと気付かされます。
きっと読み終わった頃には、自分も旅に出たいと思うこと間違いありません。
角田光代先生の小説は骨太な文章ですが、エッセイになると角田先生自身の本音と言葉がたくさんなので、親しみやすい文章になります。
この違いをあじわってみるのもオススメです。