#すきな子が3人いるおとこのこ『#東京で恋をすること −TokyoCircle- #2』

LOVE

東京ではたくさんの人間関係が交差して、絡まって、
大きい一つのサークルみたい。

今すれ違ったあの人は、昔好きだった人だった。
隣のあの子は、わたしが好きなあの人の元カノかもしれないし。

いつも“どきどき、 キラキラ、わくわく”
だけじゃないけどそれでも恋するのがわたしたち。



騒がしい東京の20代恋愛事情を
#うそつき恋人 #いじわる片想い #さよなら失恋
#なおんなのこ #なおとこのこ
などのテーマ別に毎週更新でお届けします。

#すきな子が3人いるおとこのこ

そんなもの必要ないのにいつだって冴え渡るのが女の勘。
第六感でふと、一度しか見たことがない彼のSNSのフォローを見ていくと、
自分とどことなく風貌が似ていて、
でも別人の女の子が楽しそうにビール片手で写る写真の端にくしゃくしゃに笑う彼の姿。


月に1、2度のデート繰り返している相手、
優しくて誠実そうで、
急な仕事がはいったはずの彼は、
そのわたしに似た風貌の女の子の肩に左手を、
写真を撮るために泡が消えかけたであろうビールを右手にしていた。

こんなくしゃっとした笑顔で笑う人だっけ。
家のベッドで転がりながら、
デートに着ていくはずだった白いワンピースを着たまま、
わたしはその写真をズームにした。
少し、哀しかったけど、こんなことで泣けるほど子供じゃなくて
少し、やめたかったけど、こんなことで彼との関係を断つほど、
わたしには2人で会いたいおとこのこがいなかった。
彼にはいるみたいだけど。
他のおんなのこ。

そんなとき届くLINEには、
「急な仕事でほんとごめんね!明日にする?なに食べたい?」
時計を見ると0:39.
ああ、彼の終電の時間だ。一応帰宅中ってことね。


「おとなだから、自分の恋愛について言いふらさない。
 みんな繋がってるから、付き合うまで誰とデートしてるか人には言わない」
を守ってきたここ数カ月。
いい感じ(のはず)の彼との共通の知り合いのおとこのこを
わざわざ週末のランチに誘って、彼の近況を聞く。
「ああ、ほら、うちの会社の受付の仕事してるもともとミス日本、あ、準ミスか、だった○○ちゃん知ってるでしょ?
その子とたまーに遊んでるらしいよ。
学生のとき2年くらい付き合ってたらしくて。
未練あるようには見えなかったけど、男の方が引きずるというかほら、
いわゆる名前をつけて保存だからね~やっぱ」

昨日写真をUPしていたのは、その子じゃない。

どうやら彼には、すきなおんなのこが3人いるらしい。
全員のこと好きじゃないんじゃ?っていう疑問もあるけど、
名前を付けて保存派なおとこのこなんだとしたら、、?
3人ともに異性としての興味があるのは間違いないだろう。


もしかしたら、周りに言わずにいたことで一歩出遅れたかも。
周りから攻める、も一手。
平然を装っていたけど、顔に焦りが浮かんでたのかも。
「どうした?」
と聞いてきた知り合いにこう答える。
「いや、、、実はね、よく彼と二人で会ってるの。
 今夜も誘ってもらってるんだけど、
むこうがどう想ってるかわからないなぁって・・・
 断ろうかな?」
少し俯き気味でそれを伝えると、その知り合いはあからさまに動揺していた。
誰かの秘密を明かしてしまったことを焦る、あの表情でわたしの名前を呼ぶ。
「○○ちゃん、行ってきなよ!
 いや、ほらその元カノとの話は最近かはよくわからないし!
 それにあの子、めっちゃ遊んでるからさ、○○ちゃんのがいいと思うよ!」


さぁこのレース、どうやって勝つ?

いつからか気がついてしまった、
片想いって
純粋に強く想うことが最善の未来をつくってくれるとは限らない。
バレさえしなければ、
どんなズルもルール違反にならないレース。
それが東京の片想い。