ドブ臭いのはなぜ?口臭の主な3つの原因
口臭の原因には、大きく分けて「口の中のトラブル」「内臓のトラブル」「それ以外」の3つがあります。
主にどのような原因があるのか、それぞれ解説していきます。
口の中のトラブル
口の中のトラブルは歯石や歯垢、舌になどに食べかすが残り、細菌が繁殖して生ごみが腐ったような臭いやドブのような臭いを発します。
- 起きた時や空腹の時の口臭
- ドライマウス(唾液分泌量の減少)
- 舌に付着した汚れ
- 臭い玉(膿栓)
- 虫歯や歯周病
- 歯石や歯垢
これらの口臭は、口の中のトラブルをなくせば解決できる原因です。
ただし、トラブルをそのままにしていると、病気にもつながりかねないので注意してくださいね。
内臓のトラブル
「歯磨きやマウスウォッシュ、デンタルフロスなどでしっかりケアしているのに口臭が改善されない」という方は、内臓のトラブルが原因かもしれません。
内臓のトラブルの原因は主に2つです。
- 肝機能が低下する
- 胃腸機能が低下する
肝臓の機能が低下すると体の中の毒素が分解できなくなり、有害物質・アンモニアが増えます。尿のようなツンとした臭いが感じられるのは、これが原因です。
また、胃腸の機能が低下すると食べ物が消化しきれないため、腐敗臭が発生します。「うんこ臭い口臭」と言われるのは胃腸からくる口臭です。
胃腸が弱くなる原因は、ストレスや過労、喫煙や飲酒などがあります。
知らないうちにストレスを溜め込んでしまい、内臓の機能を弱めている方も多いようです。
女性ホルモンの影響も
「口の中のトラブル」「内臓のトラブル」以外にも以下のような原因が考えられます。
- ケトン体から発生する「ダイエット口臭」
- 鼻に蓄積した膿から発生する「副鼻腔炎」
- 女性に多い「ホルモンの乱れ」
無理なダイエットによって体がエネルギー不足になり、ケトン体という物質を発生させます。
ケトン体が大量に発生すると呼吸からも臭いがもれて、甘酸っぱい臭いにつながります。これが「ダイエット口臭」です。
また、「副鼻腔炎」は鼻の奥に膿がたまる病気です。膿の臭いが鼻から口を通って口臭になります。
食べ物が腐ったような生臭い臭いが感じる方は、一度耳鼻科で見てもらうと良いでしょう。
女性特有の口臭には「ホルモンの乱れ」があります。
ホルモンの乱れによって唾液の分泌量が減少したり、体への変化が大きかったりするため、口臭が強くなる場合があります。
ホルモンの乱れからなる口臭は、以下のような時期に注意しておきましょう。
- 生理前や生理中
- 妊娠中
- 閉経前後
口臭は大丈夫?セルフチェックをしてみよう!
「口臭がしていないか心配......。」「自分でチェックできないのだろうか?」
このように、自分の口臭が他人に不快感を与えていないか、気になる人も多いですよね。
そこで、ここでは口臭のセルフチェック方法を4つご紹介します。
唾液の臭いをかぐ
まず、1つ目は唾液の臭いをかいでみる方法です。
指先をよく洗って、歯茎や舌を軽く触ってみましょう。指についた唾液の臭いをかいでみて不快感がないか確認してみてください。
ツンとした臭いやドブのような臭いがある場合は、口臭がある可能性があります。
マスクやビニールに息を吹き込む
2つ目はマスクの中やビニールに息を吹き込む方法です。
大きな口を開けて、3秒ほど息を吹き込みます。ビニールの場合は息を入れたら一度密閉してください。
中の臭いをかいでみて、気になる臭いがあれば口臭の心配があります。
デンタルフロスの臭いをかぐ
3つ目は使用したデンタルフロスの臭いをかぐ方法です。
歯と歯の間に詰まった食べ物がそのまま放置されていると、細菌が繁殖して臭いを発していることがあります。
嗅いだ時に臭いを感じない場合でも、デンタルフロスは定期的に使用しておきましょう。
歯に食べ物が詰まると口臭の原因になります。
市販の口臭チェッカーを試す
4つ目は市販の口臭チェッカーを試す方法です。
口臭の有無を数値で出してくれるので、「自分に口臭があるのかしっかりチェックしたい!」という方におすすめでしょう。
価格は数千円程度で、ドラッグストアや通販サイトなどで購入できます。
口臭をなくすには?自分でできる口臭対策
「臭いが気になるかも......。」という方は、早めの対策がおすすめです。
ここでは、自分でできる口臭対策をご紹介します!
正しい歯磨きをする
口臭を防ぐために一番有効なのは、正しい歯磨きをすることです。
大人になっても、正しく歯を磨けていない人は多いもの。食べかすが残ったままになっていると、細菌が繁殖して口臭を発生させてしまいます。
鏡を見ずに適当な歯磨きをしていませんか?
歯の奥や裏まで丁寧に磨くことを意識してみてください。
ドライマウスを防ぐ
口内の乾燥も口臭の原因になります。
唾液は口内の細菌を抑えたり、歯垢や虫歯を防いだりする役割をしています。
ドライマウスにならないためには、ストレスや緊張を避ける、鼻呼吸を心がけることがポイントです。
ただし、病気によって唾液が少なくなる場合もあるため、気になる方は医師に相談すると良いでしょう。
口腔エクササイズをする
唾液の分泌が少ない方は、以下のような口腔エクササイズを試してみてください♪
- 舌で丸を描くように動かす
- 口をすぼませながら唇を開けたり閉じたりする
- 勢いよく頬を膨らませる
- 舌を前に出して左右に動かす
このように、口周りや舌の筋力をアップさせると、唾液が分泌しやすくなります。
ホルモンバランスを整える
女性の口臭の原因には、ホルモンバランスの乱れも関係しています。
とくに、生理の前後や妊娠時は変動が大きい時期です。
ホルモンバランスを整える方法はいくつかありますが、たんぱく質や野菜、鉄などをバランス良く取ることが大切です。
また、十分な睡眠を取り、リラックスできる時間を作ることも心がけましょう。
歯科で定期的なクリーニングを受ける
歯磨きやデンタルフロスで気をつかっていても、歯石や歯垢が溜まってしまうことがあります。
そのため、半年〜1年を目安に歯科でクリーニングを受けると、口臭が発生する原因を防げます。
虫歯がなくても、クリーニングだけを受けることは可能です。定期的にチェックしてもらいましょう。
口臭が改善しない場合は医師に相談
口臭の原因は歯垢や歯石、ドライマウスやホルモンバランス、内臓の不調などさまざまです。
セルフケアをしても口臭がなくならない場合は、病気が原因の可能性もあります。
また、口臭が気になりすぎて、過剰になっているケースも少なくありません。
口臭の有無や原因を確認するためにも、一度専門医に相談しておくと安心できるでしょう。
歯科や口腔外科の受診が一般的ですが、症状によっては、耳鼻咽喉科、内科も候補にしてみてください。
口臭外来を設置しているクリニックもありますよ。
口臭の原因を見つけてセルフケアで対策を
口臭が気になる方は、唾液の臭いをかぐ、ビニールを使う、市販のアイテムを使用するなどして、口臭の有無を確認してみてください。また、セルフチェックをして臭いを感じた場合は、原因を見つけることが大切です。
口臭は病気が原因の場合もあるので、心配な方は専門医に相談してみてくださいね。
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