【ゾッとする怖い話】この男性、何かおかしい。駅のホームで起きた恐怖体験

Lifestyle

たくさんの人でごった返す、駅のホーム。
その中で、なんだか気になる一人の人物を見ていると……。

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松木あや
松木あや
2025.01.21

向かいのホームの男性

向こうのホームの人たちの足出典:stock.adobe.com

ホームで電車を待っているとき、向かいのホームに立つ一人の人物が気になりました。

その人物は、スーツ姿の40代くらいの男性。
なんとなく目が離せずにその男性を見ていると、ふと男性と目が合いました。

気まずい気持ちから、反射的にパッと目を逸らします。手持ち無沙汰からスマホを取り出し、軽くメールなどをチェック。
そしてまた顔を上げ、なんの気無しに再び男性に視線をやると……

「っ……!」

男性は、まじまじと私を見つめていました。

予想外の行動

目が合っているというのに微動だにしない男性。
なんとなく気味が悪く、また視線を逸らします。

そのとき、電車がやってきました。

「間も無く、◯◯線に電車が到着、◯◯線に電車が到着ー」

アナウンスと共に向こうから電車の姿が見えはじめたので、スマホをポケットにしまい、乗車のときを待ちます。
そのときでした。

「……えっ」

先ほどの男性が、私の目をじっと見つめながら白線の内側、つまりプラットホームと線路の間まで歩き出したのです。
そして……

「◯◯線に電車が到着しましたー」

電車の通過に合わせて、その身を線路へ投げ出したのです。

消えた男性は……

駅に停車する電車出典:stock.adobe.com

驚いて、その場に腰を抜かす私。
しかし、周りの誰一人としてなんの反応も示しません。

「……お兄さん、大丈夫?」

心配した周りの人が、口々に声をかけてくれます。そこで私は察したのです。

先ほどの男性は、“視えるべきではない者”だったのだと。

声をかけてくれる周りの人たちに「ああ、どうも」などと曖昧に礼をして立ち上がると、動揺したままの気持ちで乗降口へと足を伸ばしました。

そのとき……

「っひ……!?ぎゃああああっ!」

電車の乗降口とホームの間の、僅かな隙間。

そこから先ほどの男性が、無表情で私を見つめていました。

※この物語はフィクションです。
※記事に使用している画像はイメージです。

松木あや

◆松木あや

ホラーやオカルトが好き。在住する東北の地で、ひんやりとした怖い話を収集しています。
恐怖体験の「おすそわけ」を楽しんでもらえると嬉しいです。

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松木あや

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