【ゾッとする怖い話】振り返ると、そこに……。古い神社で起きた恐怖体験

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今回は、古い神社にまつわる怖い話をご紹介します。
歴史ある神社に渦巻くのは、神聖な力ばかりではないのかもしれません……。

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松木あや
松木あや
2025.04.14

古い神社

古い神社出典:stock.adobe.com

当時、神社巡りにハマっていた私。知らない土地を訪れては、新たな神社を見つけるのが休日の楽しみに。

その日も、また見知らぬ神社を訪れていました。
恐らく古くからある神社なのでしょう。その神秘的な雰囲気に息を飲み、ひと気のない神社の空気を堪能していました。

そして、周りを眺めながら参道を歩いていたときのことです。

“ザッ、ザッ、ザッ”

すぐ後ろで、突然足音が聞こえたのです。
周りの風景に集中していたとはいえ、こんなに近くに来るまでその足音に全く気が付きませんでした。

そのことに驚き、すぐに後ろを振り返るも……そこには誰の姿もありません。

ついてくる足音

「聞き間違いだったのか」と首を傾げます。
そうしてまた神社を見渡し、その景色を眺めていると……

“ザッ、ザッ、ザッ”

またしても突然、後ろで足音がするのです。

驚いてすぐに後ろを振り返りますが、先ほどと変わらず人の姿はありません。
気味が悪くなった私は、神社を後にしようと踵を返しますが……

“ザッ、ザッ、ザッ”

“ザッ、ザッ、ザッ”

今度は四方八方から足音が。
しかし、どこにも人の姿などないのです。

「この神社、おかしい」そう感じた私は今歩いてきた参道を振り返り、全速力で引き返しました。
走っている間も、足音が鳴りやむことはありません。

もう少し

もう少しで参道を抜け、あとは鳥居をくぐれば神社の外、そう安堵したとき。

「っ……!」

今まで感じたことのないような悪寒が全身を駆け抜けました。
「早く鳥居の外に出なくては」直感的にそう感じるも、得体のしれないその感覚は私の足を地面から離しません。

“ザッ、ザッ……”

無数の足音はやがて、私の真後ろで動きを止めました。
そして……

「っう、うっ……うわああぁっ!?」

見えないたくさんの“何者か”に、私の体は羽交い絞めにされました。

その正体

神秘的な神社の参道出典:stock.adobe.com

それは物凄い力でしたが、必死にもがき振り払い、私はなんとか鳥居の外へ。
すると、全身が一気に軽くなったのです。

そうして早鐘を打つ心臓を抑えながら、先ほどまでもがいていた場所を恐る恐る振り返ると……

「っ……ひっ!」

そこには、人の形をしたモヤのようなものが、無数に浮いていました。
そのモヤには薄っすらと顔のようなものが浮かんでいましたが、まるで能面を貼り付けたようなその表情は、背筋が凍り付くほどに不気味なもの。

すぐにその場から走り去ったため、その後モヤがどうなったのかはわかりませんが、あの神社はなにか悪いものが渦巻く場所だったのでしょうか。
以降、好きだった神社巡りはパッタリとやめてしまいました。

※この物語はフィクションです。
※記事に使用している画像はイメージです。

松木あや

◆松木あや

ホラーやオカルトが好き。在住する東北の地で、ひんやりとした怖い話を収集しています。
恐怖体験の「おすそわけ」を楽しんでもらえると嬉しいです。

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松木あや

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