高級旅館だろうが関係ない!イケメンに幻滅する熱海・伊豆旅行【実録!セレブ旅行紀 vol.4】〜前編〜

LIFESTYLE

みなさん、ごきげんよう。美依子(みいこ)です。

前回のセレブ旅はチェックしてくれたわよね?
簡単に説明すると……

タクミさん(36歳)とのラスベガス旅行で、大阪のキャバ嬢と同等の扱いだと気付いた美依子。気持ちが冷めてしまった……!?

ってことでその続きを綴っていくわね。
お付き合いくださるかしら?

↓まだ読んでいない方はこちらをチェックしてね。
◆初デートは韓国!PRADAのバッグをお土産に/【実録!セレブ旅行紀 vol.1】〜前編〜
https://4meee.com/articles/view/392165

◆行くぜ、北海道!深夜調達のモンクレールを味方に/【実録!セレブ旅行紀 vol.2】〜前編〜
https://4meee.com/articles/view/770592

◆お金より愛がほしい!灼熱のラスベガス【実録!セレブ旅行紀 vol.3】〜前編〜
https://4meee.com/articles/view/228284

SNSでの事前検索は当たり前の時代

「え!?不倫?」

ラスベガスから帰国して2週間後、リッツカールトンのアフタヌーンティー中にユミが大声を出す。

「でもさ、タクミさんって独身貴族って感じだけどなぁ……?FacebookとかInstagramとか、ちゃんとリサーチした?」

「したわよ!関係をもってからすぐありとあらゆるキーワードで検索したけど、そもそもFacebookもInstagramもTwitterも恐らくやってなくて見つけられない!可能性があるとしたらmixiぐらいじゃないかなぁ……。」

「そっかぁ。でもなんで不倫だと思ったの?」

「ラスベガスで大阪のキャバ嬢扱いされてるって思ってから、振り返ってみたの。私だってさすがに、最初からなんとなくそんな雰囲気あるなぁ〜って思ってたよ。

背も高くて顔も悪くなくて、お金持ってる30代後半男性で結婚してない方がおかしくない?しかも毎回旅行のときに子供連れを見かけると、一瞬目が止まるのよね。"あの子、2歳くらいだろうな"って言ってた時もあったし……。

普通ね、独身男性なら子供の年齢まで当てにいかないでしょ?現実に目を向けるの嫌だから気付かないフリしていたけど、きっと彼には正妻がいると思う。」


「なるほどねぇ〜。トモヤさんに確認しよっか?」

「どうせ確認したところで、トモヤさんもグルよ。私の器が小さいって思われちゃうだけだから、いい。」

モテ続けてきた女はプライドが高いし、失恋もポジティブに受け入れられるから、この恋に負けると思った瞬間サッパリしてる。よく男性から「別れたあとしつこく付きまとってくるんだよね……」という話をきくけど、どれだけスペックの低い女と付き合ってきたんだろう?と不思議に思っちゃうわ。

恋愛が上手くいかなきゃ、仕事も上手くいかない

私は傷つくのが怖くてタクミさんに真相を確かめないまま、帰国後に来た連絡も返していない。仕事に勤しむ毎日……と言いたいところだけれど、こんな状況じゃ仕事すらも手に付かないわよね。

「みーこ先輩!今日のランチアポ、覚えてます?」
朝10時に出社すると、365日ミニスカートを履いている後輩のワタナベちゃんが私の席に駆け寄ってきた。

「忘れてたー!それ、私も行かなきゃいけないやつ?ワタナベちゃんだけでなんとかできないかなぁ?」

「ダメですよ!だって先方は32歳の部長クラスがくるらしいので!今回大型プロジェクトですし、制作会社の方にもちゃんと挨拶しておかないと!」

「そっかぁ。でも私、今日イケてない日なんだよねぇ。顔のむくみ半端ないしぃ。」

「大丈夫です♡みーこさんはいつだって可愛いですから!それに、みーこ先輩、明らかに顔に"失恋"って書いてあります。もし今日ランチアポにくる32歳がイケメンだったらハッピーじゃないですかぁ♡」

失恋には、女友達よりも気軽にデートできる男性よりも、駄々をこねる私を優しくやる気にさせてくれる可愛い後輩ちゃんの方が頼りになる。

ひとつ手放したら、ひとつ舞い込んでくる。これが恋の方程式!

ワタナベちゃんが予約したランチアポは『権八 SUSHI 渋谷店』。ワタナベちゃんは365日ミニスカートだけでなく高いヒールを履いているので、歩くのが遅くギリギリに到着してしまった。
お店で待っていたのは営業の女性と、32歳の部長クラスらしき男性。

「お待たせしてしまって申し訳ございま・・・」

……イケメン!!!!

席近くにいくなり深々と頭を下げ、顔を上げると斎藤工似のセクシーイケメンがいた。

「せん……。」

「いえいえ!全然待っていませんし、おかけになってください。本日はお会いできるのを楽しみにしていたんです。はじめまして、清水と申します。よろしくお願い致します。」

確かに、彼には「清らかな水」という苗字が相応しい。イケメンはただ居るだけで世界を救う。デスクの引き出しに常備していた"むくみに効く漢方薬"を飲んできてよかった、私を連れ出してくれてありがとう、ワタナベちゃん。隣に座るワタナベちゃんと目で喜びを分かち合った。

失恋の寂しさは、疑似恋愛で埋めよ!

斎藤工似のセクシーイケメン・清水さんはエンジニアで、制作会社のCTO。これまでに多くの大手企業のキャンペーンサイトを手掛けてきた、それなりにお金も持っている素敵な経歴の持ち主。結婚するにはタクミさんレベルより清水さんレベルの方が、幸せな家庭が築けそうよね。

なんと、私のハートになった目に気付いたのか、ランチアポの後にFacebook申請が来て、メッセンジャーでやりとりが続いている。
最初のうちは仕事の話だったんだけど、ふと気付くと私のあざとい誘導により、好きな映画とか食べ物の話になっていた。これが巷で噂のみーこマジック♡


ーもう仕事終わりましたか?

こんな思わせぶりなメッセージが届いてウキウキしてしまう。もしや、もしや……!

ーあ、もうすぐ帰るところです。

ーじゃあサクッと飲み行きましょう!


あれ?あれれ?まるで、これは……恋♡
23年間の経験上、失恋の寂しさはやっぱり異性で埋めるしかない。

それから私と清水さんはこんな風に約束をせずサクッと誘い合い、飲みに行ったり、映画を観たり、仕事の話をする仲良しな関係になった。何をしても「みーこちゃんって本当可愛いね!」と甘い言葉でご機嫌にさせてくれる清水さんは、失恋直後の私の疑似恋愛相手に丁度いい。

よく数えてみると週3回も会っていたから驚いちゃう。嘘だか本当だか分からないけれど、出張続きで月1、2回しか会えないタクミさんとは雲泥の差!やっぱり月1の男より、週3の男の方が安らぐ。


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出会ってから1ヵ月半が経った水曜日の夜。
よく行くバーでいつものように飲んでいると、約束をしたがらない清水さんの口から意外な言葉が出る。








「来週末、熱海に小旅行しない?」

疑似恋愛相手の旅行、みーこはOKするのか断るのか……。

気になる後編は旅色プラスで!

▶︎イケメンに幻滅する熱海・伊豆旅行【後編】