芥川賞ってそもそもなあに??
「芥川賞」とは正式には「芥川龍之介賞」
国語の授業でおそらく誰もが学んだことがある「羅生門」の作者、芥川龍之介の功績を讃えて、1935年に「直木賞」とともに創設された文学賞なんです。
どのような人が選ばれるかというと、"「純文学」の短編作品のうち最も優秀な作品"を執筆した無名または新人作家です。
また、「芥川賞」と並んでよく耳にするのは「直木賞」ですよね。
2つの違いを踏まえながらもう少し詳しく解説していきます♪
芥川賞と直木賞の違いって? 〜芥川賞〜
では芥川賞と直木賞の違いとはなんなのでしょうか?
【芥川賞】
対象となる人…無名あるいは新人の作家
対象ジャンル…純文学
純文学とは小説としての形式や芸術性を追求した物語性の高い小説のことを指します。
簡単に言うと、芥川賞を受賞する作品は、物語の設定が事実を元にしていたり現実的な設定で、かつ小説自体の文体も堅めのものが多いです。
また、受賞者は無名または新人が対象になっているので、芥川賞受賞をきっかけに有名作家の仲間入りをする人も少なくありません!
芥川賞と直木賞の違いって? 〜直木賞〜
直木賞の正式名称は直木三十五賞(なおきさんじゅうごしょう)といいます。
【直木賞】
対象となる人…無名、新人および中堅作家
対象ジャンル…大衆文芸
大衆文芸とは娯楽や商業性の強い作品のことで、歴史小説や官能小説、推理小説などなど比較的軽く読めるものを指します。
簡単に言うと直木賞を受賞する作品はエンターテイメント性が強い作品が多く、映画化やドラマ化がされることも多いです。
また、中堅作家も対象に入っているので、ベテラン作家が受賞して、再度脚光を浴びるというケースもあります!
こんな人も!?芥川賞の過去の受賞者!
一時期注目を浴びていなかった芥川賞が再び脚光を浴びるきっかけとなったのは、1955年下半期に元東京都知事であり、石原裕次郎のお兄さんでもあった石原慎太郎が受賞したからとも言われています!
また、綿矢りささんが2003年に当時19歳で芥川賞を受賞したことも話題となりました。
この最年少記録はまだ破られていないんですよ!
吉高由里子さん主演で話題になった「蛇にピアス」を書いた金原ひとみさんや、大物作家村上龍さん、辻仁成さんも芥川賞受賞歴があります。
いかがでしたか?芥川賞は純文学を執筆する新人作家なら誰もがとりたいと思う非常に影響力が高い賞なんです。
受賞作はどれもが厳しい審査を勝ち抜いてきた面白いものばかり。ぜひ読んでみて下さいね!
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