#さよならの陰には誰かいる『東京で恋をすること −TokyoCircle- #8』

東京ではたくさんの人間関係が交差して、絡まって、
大きい一つのサークルみたい。

今すれ違ったあの人は、昔好きだった人だった。
隣のあの子は、わたしが好きなあの人の元カノかもしれないし。

いつも“どきどき、 キラキラ、わくわく”
だけじゃないけれどそれでも恋するのがわたしたち。



騒がしい東京の20代恋愛事情を
#うそつき恋人 #いじわる片想い #さよなら失恋
#なおんなのこ #なおとこのこ
などのテーマ別に毎週更新でお届けします。

ほかの好きなひと

♫今週のBGM
「Setting Fires (Lyric) ft. XYLØ」/The Chainsmokers


「彼は違うの、他に誰か居るとかじゃなくて、
 わたしと別れることを決めただけっていうか…
 とにかく他の女ができたからではないと思う」

そう涙声で言うNちゃんの
健気な言葉を聞いていると
もう何も言えなかった。
’’他に好きな人ができたのかもね’’
と、
おそらく他のおんなのこに乗り換える際に
きれいごとを並べてNちゃんを振った元カレのこと
オブラートに包んで言ったけど、
それでもNちゃんはそれを認めなかった。

何年もNちゃんにべったりだったあの元カレが
他の誰もいないのに、
いきなりスパッと彼女を切り捨てて
一人で寂しくないわけがない。
さよならの陰には、いつも誰かがいる。

スライドするおんなのこ

おとこのこに限ったことじゃない。
おんなのこだってそういうことは多い。
そしてたいてい、
おんなのこの方がうまく、
次の彼へスライドする。

華麗っていう言葉がぴったりなくらい、
かぶっているようでかぶってない、
絶妙なタイミングとステップでの
スライド。

好きな人に出逢ってしまった、
という運命的かつ、
ドラマチックなストーリーを披露されると
周りのおんなのこたちは否定するどころか
みんなため息まじりにそれに憧れているような
そんな反応を示す。

待機をさせてるおとこのこ

彼女がいるのに
なかよくなってしまったおんなのこから
「彼女と別れてきて」
と言われて、
そのおんなのこを待機させながら
彼女と別れるおとこのこの心境は
いったいどんなものなんだろう?

それぞれのおんなのこを
目の前にしたとき、
どんな気持ちで言葉たちを紡ぐんだろう?
どちらを思って、眠りについてるんだろう?
ふたりが溺れてたらどっちを助けるの?

待機をしているおんなのこは
本当に彼のことが好きなわけじゃなくて
人のものが欲しいだけなときもある。

次の恋までの距離

別れを告げられたときに彼を責めず
涙は浮かべても
ごねることなく受け入れたNちゃんを見て
彼は安心したのか
最後に申し訳なさそうにしながらも
笑顔を浮かべたらしい。

恋愛なんてそんなものだから
彼が悪い、とは言わないけど
せめて涙の一筋も流して
哀しそうに帰ってほしかった。

そうやって振る舞うことは
せめてもの誠意な気もするし
笑顔まで浮かべて帰るなら
噂の新しい彼女のことを隠さず
好きなひとができたと言ってほしかった。

ほんとのことを言ってくれないことで
Nちゃんの次の恋までの距離は遠くなるから。
思い出くらいはキレイにとっておきたいものだけど、
キレイな別れなんて贅沢、
よっぽどじゃなきゃ無理なのかも。

一木 美里「さよならのあとに」

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この記事を書いた人

一木美里

一木美里 Misato Ichiki
歌手/DJ/SamanthaThavasaGroupブランドレップ/コラムニスト
198…

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