女性の正装の基本
きちんとしたシーンでは「正装でお越しください」と指定されることがありますよね。
しかし、「そもそも正装って何?」「何に気を付ければいいの?」と思う女性もいるのでは?
まずは女性の正装の基本について見ていきましょう。
正装とは
正装とは、服装の分類の中で最もきちんとした装いのことです。
フォーマルファッションとも呼ばれていて、よほど品格が必要とされる席でない限り着る機会があまりありません。
例えば、式典や祝賀会、参拝、冠婚葬祭といった人生の節目となるセレモニーで着用するものになります。
新郎新婦のご両親が着る服などが想像しやすいのではないでしょうか。
スーツというイメージが強いかと思いますが、正装はスーツ以外にもあるんですよ。
気を付けたいポイント
服装の中で最も格式が高い正装を着ることになった時、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
- 袖丈を七分袖以上にしたり、ロング丈にしたりして肌の露出を控える
- 春夏はつま先が出るパンプスやミュールを避け、秋冬はブーツを避ける
- 3~7cmのヒールがあるパンプスを選ぶ
- 生足や黒のストッキングではなく、薄手の肌色に近いベージュのストッキングを着用する
- 大きな派手めのアクセサリーは控え、上品で華やかさのあるアクセサリーを身に着ける
派手な服装や装飾は避けるというのが基本になります。
正装(フォーマル)と準礼服(セミフォーマル)の違い
あらたまった場で着る服装には、正装(フォーマル)と準礼服(セミフォーマル)があります。
正装(フォーマル)が一番格式高いフォーマルスタイルだとすると、準礼服(セミフォーマル)はそれより一段下の服装を差します。
例えば、友達の結婚式や披露宴にお呼ばれされた時、新郎新婦のご両親が正装だとしたら、準礼服を着るという感じ!
一般的に正装よりも準礼服を着ることが多いです。
女性の正装のルール
女性の正装ルールは、時間帯によって変わります。
昼間に格式の高い行事に参加する場合は、アフタヌーンドレスを着用するのがおすすめ♪
肌の露出が控えめで、アクセサリーもパールなどでシンプルにまとめた品のある服装です。
ノースリーブや半袖タイプのスーツやドレスであれば、ボレロやショール、ジャケットを羽織ると◎
夕方や夜の場合は、イブニングに着用する正式な礼服であるイブニングドレスを選びます。
アフタヌーンドレスと同じようにロング丈ですが、胸元や背中が開いた多少肌の露出のあるドレスもありますよ。
アクセサリーは煌びやかなものがいいとされています。
女性の準礼服のルール
女性の準礼服にも正装と同じようにルールがあります。
昼間であれば、ひざ丈かミディ丈の袖のあるセミアフタヌーンドレスを選びましょう。
袖がない場合は、ボレロやショールをプラスして肌の露出を控えめにしてくださいね。
夜はカクテルドレスです。
固すぎないきれいめな準正装であるカクテルドレスは、ひざより下の丈のドレスを選ぶのがポイントです。
カクテルドレスはワンピースが一般的ですが、アンサンブルやツーピースなどもありますよ。
アクセサリーはパールのような品のあるものを選ぶのがおすすめです。
女性の正装(フォーマルファッション)|シーン別にご紹介
女性の正装は、シーン別に気を付けるべきポイントが少し変わってくるようです。
シーンに合わせた正装ができるように、それぞれの正装を見ていきましょう。
正式参拝
正式参拝では「畏おそれ」「敬い」「畏かしこみ」という気持ちが大事になります。
その気持ちにそぐわない正装を心がけることが大切です。
女性の場合は、正装の中で最も格式が高いといわれているワンピースがベター!
ひざより下の丈のきちんとしたものを選ぶのがおすすめですよ。
正式参拝でも肌の露出はNGなので、ジャケットの着用が必要です。
パンプスはヒールのあるシンプルなものを選びましょう。
式典
式典に出席する場合、正装ではなく準礼服が一般的になるようです。
上品で柔らかい印象を演出してくれるベージュや淡いピンク、アイボリー系のドレスがおすすめ♡
さらに華やかさを出すために、パールのネックレスやコサージュを胸元に飾ると素敵です。
ただ、アクセサリーのつけすぎには注意してくださいね。
パールの色は顔周りが華やぐ白やピンクのような明るい色を選ぶと◎
結婚式
結婚式に出席する場合は、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
マナーとして忘れてはいけないのが、白のドレスを着ないこと!
白は花嫁がウェディングドレスで着用するからです。
花嫁が主役なので、花嫁とかぶるような服装や目立つ服装は控えましょう。
また、ミニドレスや露出の激しいものは基本的にNGです。
ひざより下のドレスを選び、ボレロなどの羽織りを用意しておくといいですよ。
動物の「殺生」を連想させる毛皮やアニマル素材も、お祝いの席にふさわしくないので取り入れないように注意しましょう。
準礼服(セミフォーマル)のスタイル例
一般的に着る機会が多いのは、正装よりも準礼服(セミフォーマル)です。
着る機会が多いからこそ、きちんとマナーを身につけたいですよね。
ここからは、準礼服のファッションスタイル例をご紹介します。
ワンピーススタイル
女性らしさが漂うワンピースは、準礼服で人気があります。
重めの黒ワンピースもレース素材を選べば、上品かつ軽やかな印象に♡
足元のパンプスも黒でまとめて統一感のあるコーデにするのが◎
昼間のお呼ばれシーンであれば、パステルカラーのワンピースドレスも素敵です。
バッグやパンプスも明るめのベージュやシルバーなどをチョイスして、華やかなスタイルに仕上げましょう。
華奢なネックレスが女らしさを上げてくれます。
ヴィンテージ調のマキシワンピースなら、今どき感あふれる準礼服に!
パールのネックレスできちんと華やかさをプラスすれば、普段着感は出ません。
黒のバッグや黒のパンプスで引き締めるのがおすすめ♪
ナチュラルな色のカラードレスをベースに、ゴールド系のアクセサリーで華やかさを添えたスタイルも素敵です。
ゴールドのポイント使いは控えめな上品さを演出できるのが魅力♡
小物をワンピースと同系色でまとめれば、自然と統一感も出ますよ。
パンツスタイル
ワンピースが苦手な女性やスタイリッシュな雰囲気が好みの女性はパンツドレスがおすすめです。
肩や首元にレースがあしらわれているものだと、パンツドレスも女性らしく着こなせますよ。
足首や手首、首の見えるドレスパンツであれば、さらに女性らしさアップ!
最近は細見のパンツドレスだけでなく、ワイドなパンツドレスも人気があります。
この時、意識して欲しいのが、床につかないくらいの丈感を選ぶこと♪
大きめのイヤリングをプラスすれば、大人可愛いレディスタイルの完成です。
くすみブルーのようなトレンド感のあるカラーの準礼服を楽しむのもおすすめですよ。
ジャケットを羽織ったパンツスタイルも準礼服で人気です。
ジャケットをプラスするだけできちんと感が出るので、失敗のないパンツスタイルと言えるでしょう。
インナーは、サテン生地のブラウスやレースブラウス選んでみてください。
パンツスタイルを選ぶ場合は、トップスにフェミニンさがあるものを選ぶのが◎
柔らかいピンクカラーを選んだり、フレアになっているシルエットのものをチョイスしたりすることで、女性らしさに加えて軽やかさも演出できます。
バッグとパンプスを黒でまとめれば、きちんと決まりますよ。
まとめ
女性の正装と準礼服についてご紹介しました。
どちらもきちんとしたシーンでの服装ですが、それぞれには違いがあるので間違った服装にならないように気を付けたいですよね。
大人の女性のマナーとして、ぜひ参考にしてみてください。
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