海が似合う山のプリンス!?MTB・永田隼也【ときめきから始めるSPORTS観戦!】#前編

海が似合う山のプリンス!?MTB・永田隼也【ときめきから始めるSPORTS観戦!】#前編

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2019.12.20

“スポーツ観戦音痴”なオトナ女性に捧げる、『ときめきから始めるSPORTS観戦!』

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Junya Nagata(@juunnya)がシェアした投稿 - 2019年 9月月14日午前4時28分PDT

オリンピックにパラリンピック、ワールドカップなどなど……すぐそこまで迫ってきた、日本中・世界中がスポーツに大熱狂する時代!そんな中、ポツン……と置いてけぼりを食らってしまった、“スポーツ観戦音痴”なオトナ女性に捧げる新連載『ときめきから始めるSPORTS観戦!』。

今回でついに第6回を迎えました!

「スポーツ音痴な自分には関係ない。」
「ルールがわからないから、スポーツ中継も見ないし観戦にも行かない。」

そんな風に、“嫌いじゃないけどわからないから”とスポーツの世界を避けてきた女性に向けて、まだ知らぬスポーツの魅力と男性アスリートの素顔をお届けいたします!

自転車競技・MTBの永田隼也選手が登場!

永田準也

連載第6回目に登場してくれるのは自転車競技・MTBの永田隼也(ながた・じゅんや)選手。全日本チャンピオン記録を持つだけでなく、ファッション誌にも度々登場するなど、スタイリッシュなイケメンアスリートとして人気を集めています。今回は、細マッチョ体型に高身長、大人の色気を感じる色黒肌でTHE・モテ男な印象の永田さんに似合う「湘南」で撮影することに。

しげるちゃん

インタビュアーは、人気ブロガー、商品プロデューサーなどマルチに活躍するシゲルちゃん。スポーツ選手のマネジメント経験もあるシゲルちゃんと対談していただき、「選手としての永田隼也」と「1人の男性としての永田隼也」について、たくさん教えていただきます!

「ダウンヒル」って?
とにかくスピード勝負なMTBのおもしろさ。

前編は「選手としての永田隼也」について。まずはじめに永田選手の競技について聞いてみました。

永田準也

しげるちゃん

永田選手、顔がかっこいいから気になってたの~(笑)!でも、正直なところMTB(マウンテンバイク)のことは全然わからなくって。MTBっていくつか種目があるそうだけど、その中で永田選手がやっている「ダウンヒル」ってどんな競技なの?山を下るスピード勝負ってことなら、スキーのダウンヒルと一緒かな。

永田準也

そうです!急斜面の山道を、マウンテンバイクに乗って高速でくだっていく競技です。決められたコースでいかに早いタイムでおりられるかが勝負!

しげるちゃん

へ~!コースが決められているなら、完全にスピード勝負だね。一斉スタート?それとも一人一人のタイムを計るのかな?

永田準也

一人一人のタイムを計りますよ。かなりのスピードで走るので、同時だと危険なんです。山の中にコースを示すテープがはってあって、その範囲内ならどこを走ってもいいから、「ライン取り」のテクニックで差がつく競技ですね。車を運転する人が走行ラインを意識するのと同じで、いかにスピードを落とさずカーブを曲がれる導線を行くか、などを見極めながら走っています。

しげるちゃん

走っているコースは同じでも、ライン取りで結構な差がつくものなの?

永田準也

例えば長距離マラソンとかだと、何分、何秒って選手によって差がつくことが多いと思うんですが、MTBはコンマ以下を争うスピード勝負なんですよ。同じ3kmとか4kmのコースを下りてきても、最終的には0.○秒の争いになるなんて不思議ですよね。でも、そこが面白いんです!

10歳で出た初レースで、いきなりスポンサーがついた!

永田準也

しげるちゃん

自転車って、誰もが生活の一部で乗ったことがあるものだろうから、なかなかスポーツとして捉える人が少ないと思うんだよね。永田選手が、競技としてMTBを始めたきっかけってなんだったの?

永田準也

僕、とにかく乗り物が大好きなんですよ。自転車って初めて自分で乗ることができる乗り物で、初めて自分の足以外で移動ができるツールじゃないですか。それで乗っているうちに次第と、「自転車で階段登ってみようかな」とか考え始めて。そうやって自転車に乗りまくっていたら、たまたま知り合いだったMTBをやっている方がプロショップを紹介してくれて、MTBに乗り始めたんです。それから、雑誌やビデオでダウンヒルをやっている方々をよく見るようになって自転車競技に惹かれました。「カッケーなぁ、あんな選手になりたい!」って自然に思っていましたね。大人になってからは車も大好きですよ!

しげるちゃん

へー!最初からダウンヒルに憧れてたんだね。

永田準也

子どもの頃は、「クロスカントリー」(選手全員が一斉にスタートして、アップダウンのある山道コースを走る速さを競い合う種目)もやっていました。でも、ダウンヒルって他の種目よりも頑丈なフルフェイスのヘルメットをかぶるんですよ。それがかっこいいなあって思って(笑)。それに、飛んだり跳ねたり、高速で山を下っていくのが純粋に楽しそうに見えたんです!それで、小学校5年生のときに初めて大人のレースに出ることになって。上位に入賞して、いきなりスポンサーが付いたんですよね。

しげるちゃん

え!10歳で?

永田準也

そうなんですよ。当時は、「やばい小学生がいるぞ!」って言われました。

しげるちゃん

そりゃあそうなるよねぇ。MTBを習うスクールってあるのかな?誰かに教えてもらっていたの?

永田準也

完全に自己流ですね。友達たちを誘って、5〜6人でいつも走っていました。人数が増えるとレースしたくなるじゃないですか、男って(笑)。

しげるちゃん

 やだぁ~!そんな男の遊びなんてしたことないから気持ち伝わらないけど(笑)、自己流で極めちゃうのがステキ♡でも、スポンサーが付くと練習の環境もかなり変わったんじゃない?

永田準也

そうですね。スポンサーが付いてからは毎週、コースがあるバイクパークに連れてってもらうようになりました。でもその後も、指導者っていう指導者はいなかったですね。正解がわからないから自分で切り開いていかなきゃいけなかったんです。

しげるちゃん

スポンサーが付いたから、選手になったって感じなんだね。普通、選手になりたいから頑張ってスポンサーを探すのに!

永田準也

そういった面では、僕はとても運がよかったですね。その後の選手人生もトントン拍子で……競技内で一番上のエリートカテゴリーに最年少で昇格して、海外チームからオファーをもらって。そのチームが、スペインに拠点を置いてレースを回っていたので、高校の時はスペインに住んでいまいました。外国語が話せないどころか、飛行機も一人で乗ったことなかったし、不安もあったけど「とりあえず行きます!」って飛び出していったんですよ。

「スポーツ選手」と「会社員」、二足のわらじを履く。

永田準也

しげるちゃん

高校生でスペインに!すごいね。永田選手は、いつ頃からプロになろうって思っていたの?日本ではマイナー競技だから、そこに飛び込んでいくのはかなり勇気がいるよね。

永田準也

中学生の頃には、これで食べて行きたいなって思っていました。他のことに興味もなかったし、そのくらい好きだったんですよ!

しげるちゃん

すごい熱量!子どものころからずっと続けてきて、「楽しいけど仕事にするのはやめようかな」「趣味でもいいかな」って思ったことはないの?

永田準也

大学時代、周りの友人が就職していくタイミングで一度その考えがよぎりました。でも、「自分にしかないもの」「自分が見てきたものを生かせる場所」ってMTBしかないなと思ったんです。それから大学卒業してプロ一本でやってきたんですが、26歳のときにもともとスポンサーだったOAKLEY(オークリー)というスポーツアイウェアを手がける会社に入社しました。今は、選手・会社員、二足のわらじで頑張っています。

しげるちゃん

社員選手ってことか!会社ではどんな仕事をしているの?

永田準也

僕が担当しているのはスポーツマーケティングです。スポーツ選手とスポンサー契約し、どうやったら企業(ブランド)が利益を得られるかを考えています。自分の経験を一番生かせる職種なんですよ!スポンサーと選手、両方の視点から物事を捉えられるようになるから、とても興味深いです。

しげるちゃん

なるほど!アスリートとスポンサーどちらも経験できるってなかなか無いよね。OAKLEYはいろんなジャンルのスポーツ選手と契約されてるから、交流の幅も広がりそう!

永田準也

実は僕、就職してから全日本チャンピオンをとったんですよ。競技1本でやっていた頃は煮詰まっていたことも多かったんですけど、この仕事についていろんな選手と交流することで固執していた考えが吹っ切れて、その年にチャンピオンを取れたんです!MTBはメンタルスポーツでもあるので、どれだけ練習しても体の調子が良くても、タイムを測る3分間に気持ちを持っていけなかったら意味がないんですよね。だから、今の環境にはすごく感謝しています。

「結果を出しても食べていけない」
マイナースポーツの苦しさ。

永田準也

しげるちゃん

けっこう順風満帆な人生に見えるんだけど、これまでに怪我とか挫折ってあった?

永田準也

大怪我をして、もう続けられないかもって思った時がありましたね。高3の頃、スペインから帰ってきてすぐに右膝の十字靭帯(関節内にある靭帯)を切ってしまったんです。「こんな成長期に膝やっちゃったら(リスクが高いから)手術もできないよ」ってお医者さんに言われて、膝も腫れちゃってて、松葉杖で……「俺の選手人生終わったー」ってかなり落ち込みました。

しげるちゃん

そんな大きな怪我してたんだ……!今はもう治ったの?

永田準也

いえ、いまだに手術してないから切れたままなんですよね。その後「筋トレして膝を固めれば大丈夫」って言っていうお医者さんが現れて。なので今は筋トレを頑張っています。本格的な手術をするのは、選手引退後かな。

永田準也

じゃあ靭帯切れたままチャンピオンになったわけだ!?そんなことがあるなんてびっくりよ。挫折を感じたことはあった?

永田準也

挫折は毎日しているかも。マイナースポーツにはいろんな壁があるんです。例えば、ほかのスポーツならプロになればお金がもらえて当たり前に食べていけるけど、MTBの業界はそうじゃない。「なんで苦しい思いをしながらやってるんだろう」って思う時期もありました。どこに向かっているかわらない不安というか。

MTBのプロとして生きていく姿を見せたい!

永田準也

しげるちゃん

挫折というよりは、正解がみえなくてモヤモヤしている感じだね。永田選手が向かっている場所や、目指しているゴールって何かな? 

永田準也

今は毎シーズンMTBのW杯に挑戦していて「世界で勝つこと」が選手としてのゴールです。最近は、ダウンヒルだけじゃなくて、「エンデューロ」という山を登って下るのを繰り返す耐久レース競技にも挑戦しています。エンデューロは自分の可能性を感じている競技で、アジア人として初めて参戦したのが僕なんです!エンデューロの一人者として、良い結果が出せるまで極めていきたいなと思っています。来年は、全日本チャンピオン奪還したいですね!

しげるちゃん

まだまだ新しいことに挑戦していく姿はかっこいいなぁ!全然想像つかないんだけど、MTB選手はどれくらいまでプロとして活動するの?

永田準也

40歳くらいですかね。メンタルスポーツでもあるので、身体的限界がくるまで粘ろうと思っています(笑)。MTBで結果を出すことはもちろんそうなんですけど、仕事も両立していくのが自分のもう一つのゴールでもあるんです。マイナー競技のプロとしてやっていくのは難しい面もあるけれど、僕が自分のやりたいことをやって、安定したライフスタイルを送り続ける姿を見せることで、これからMTBのプロを目指す下の世代に示していきたいなって。

しげるちゃん

MTBの選手として生きていく姿を見せていきたいなんて……惚れてしまう(笑)!頑張ってね。

永田準也

サッカーや野球などメジャースポーツのプロ選手たちは、スポーツで結果を出せば食べていけるのが当たり前だけど、マイナースポーツの選手はそうはいかないですからね。

だから僕が、「マイナースポーツのプロでも、競技に全力を注ぎながら満足のいくライフスタイルを送る方法」を示して、モデルケースを見せてあげたいんです!

エピローグ

永田準也

「MTBはすごくスリリングな競技です。特に、ダウンヒルはスピード勝負なので一度その目で見たらやみつきになると思います!大会は一般の方でも観に来られるのでぜひ。」と永田選手。

強い眼差しとキラリと光る白い歯が眩しくて、終始タジタジな取材班でした。一見クールな印象も受けますが、とっても気さくで笑顔も多い素敵な青年!MTB選手としても、注目のイケメンとしても、これからますます目が離せなくなりそうです♡

自身の目標だけでなく、「これからの世代に何を伝えるか」ということを考えている永田選手。彼ならきっと、マイナースポーツ界に新たな風を吹き込んでくれるはず!

12月27日(金)配信予定後編では、「1人の男性としての永田準也」に迫ります。お楽しみに♡

◆永田準也(ながた・じゅんや) Instagram
生年月日:1988年8月13日
出身地:神奈川県
経歴:2009、2010 4クロス全日本戦選手権優勝
   2014全日本選手権DH2位
   2015全日本選手権DHシニアクラス優勝
   2016年Red Bull Holy Ride優勝
   2018年ENS5戦中4勝

 

◆しげるちゃん Instagram
商品プロデューサー、人気ブロガーとして活躍中!芸能人やタレント、モデル、スポーツ選手に格闘家など、様々な業界の著名人と交流が深い。
しげるちゃんがプロデュースするアイテムは、そんな多くの著名人が愛用することで知られ、メディアやSNSでも話題に。また、CS局の旅番組にも多数出演、海外のファッション・流行などをナビゲートしている。

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Photographer : chiai
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