大枝千鶴さん

フードデリバリー戦国時代の第1線にいる/出前館・大枝千鶴さん【肩書きは会社員!働く女性インタビュー】

Lifestyle

vol9.株式会社出前館 大枝千鶴さん
女性が活躍するリーディングカンパニーに潜入!キャリアと向き合いながら、プライベートでも「好き」や「自分らしさ」を追求する4MEEE世代の社員さんにインタビューし、一会社員である女性の等身大の姿をお届けする企画です。

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2022.02.09

出前館営業本部をまとめる執行役

大枝千鶴

連載第9回目に登場いただくのは、大枝千鶴(おおえだちづる)さん35歳。

インターネットサービスを手がける某大手企業で、web広告の営業を7年担当。当時の会社が大好きで、プライベートも充実させつつ居心地よく働いていたそうですが、29歳の頃に「一緒に新しいサービスをつくろう」と誘いを受けたのだとか。30代での結婚や子育てを見据えていたため、思いっきり仕事に打ち込める時間は残り少ないかもしれないと思い、「今まで経験したことないことにチャレンジしたい!」と転職を決意。

そして今から5年前、LINEショッピングというインターネット通販サイトの立ち上げをするために、LINE株式会社に入社。0からサービスをスタートし、営業責任者、2年後には事業責任者として奮闘していたそう。そうしてLINEショッピングが軌道に乗った頃、LINE社が出前館と業務提携。みるみるうちにコロナ禍になり、出前館事業へのニーズが高まったことで大枝さんも出前館へ。現在は、執行役として出前館営業本部をまとめています。

出前館事業に来てからの約1年半、「どうにかしなきゃ」という一心で働いてきたと話し始めてくれました。

Q.具体的にどんなことをしているの?

大枝千鶴

「加盟店(飲食店)への営業部隊、体制を整えて、組織をつくることが私の主な仕事です。具体的には、加盟店の売上UPのための提案手段として様々なメニュー、提案手法の型を作り販売戦略を考えたり。地方に営業所をつくるとなれば、オフィスの場所や人員の採用方法を決めたり。エンジニアさんと一緒に、加盟店さんが使う管理画面の仕様を決めたり。現場のことも把握しておきたいので、私が実際に加盟店さんへ提案しに行くこともあります。業務は幅広いです。

組織づくりと言っても、マネジメントはあまり好きではなく……(笑)。人それぞれ得意なことが違うし、自分自身も完璧ではないのに、人を育てるっておこがましくないだろうかと考えちゃうんですよね。でも、資料の作り方1つとっても、上手にできたほうが仕事が楽しくなるだろうから、みんながもっと楽しく働けるように、自分の経験を伝えられる人でありたいなと思っています。

これまではEC事業ばかりやってきたので、飲食業界は私にとって新しい世界で、はじめはドキドキでした。特に、地方の土地に根付いたオーナーさんから、外資系飲食店のマーケティングをされている方など、本当に色んな加盟店さんがいるので、その人によって伝わりやすい言葉を探って全員を納得させる提案をするのが本当に大変で。営業としてすごい鍛えられましたね。これほどたくさんの社長(オーナー)に直接提案できる営業職って他にあまりないと思うので、いい経験ができているなと思います。

コロナが流行り出した当初は本当に大変な状況だったんです。加盟店(飲食店)からの申し込みは殺到するし、とても忙しくオフィスの雰囲気も暗くて……。とにかくどうにかしなきゃという一心でやってきました。今でも足りない部分はいっぱいありますが、1年半前と比べるだいぶ整ってきたと思います」

Q.出前館で働く理由は?

大枝千鶴

「仕事の内容にこだわりはなくて、私が必要とされているところで、周りがやってほしいと思っていることを成し遂げるのが好きなんです。ただ、LINEショッピングは自分が0から作ったサービスなのでとても愛着があり、抜けるのは辛かったですね。けれど、フードデリバリー業界はまさに今波に乗っているので、そのタイミングで出前館に来られたことはラッキーだなと思います。

『LINE』も同じく、様々なチャットツールが出ていた戦国時代に登場し、勝ち抜いてきたサービス。たまたまその時代にいて、熱い業界の戦いに参加できていることが嬉しいんです。勝者になったら『あそこを勝ち抜いた人』になれるし、敗者になっても『あそこの渦中で頑張った人』になれる。この3〜4年間のフードデリバリー業界の戦国時代の第1線で戦ったという経験が、私のキャリアになると思ったんです。今は、業界1位をとるつもりで、全力で頑張っています。

働くモチベーションは、ただ『面白い』から。当然辛いこともありますが、大人になってからこんなに夢中になれることってそんなにないと思うんです。だから続けられています」

Q.QOL向上活動を教えて!

大枝千鶴

歌舞伎を観ることです。たまたま知り合いがチケットをくれて、25歳の頃に初めて観に行ったのがきっかけで、あまりの美しさに衝撃を受けました。

以前からお着物など日本の伝統文化に興味があって、あのような世界観が好きなんです。唯一と言っていいほど、私が時間とお金をかけていることですね。地方公演も含め、毎月1〜2回は行きます(笑)。個人的に1番見ていただきたいのは、人間国宝の坂東玉三郎(ばんどうたまさぶろう)さん。玉三郎さんが出る舞台は全部見ようと決めています。あとは、中村七之助(なかむらしちのすけ)さんも好きです。仕事をしているときは行動や身動きが素早い方だと思うのですが、歌舞伎を観に行く日は打って変わって、お上品な友だちと銀座でゆっくりケーキを食べるようなしっとりキャラになります。

あとは、祖母に『着物を着られるようになっておきなさい』と言われて、着物教室に通っていました。始めるとハマってしまって、最終的には助教授の資格を取得したので、いつでも着物教室がひらけますよ(笑)。

そして、これは仕事の一環とも言えますが、健康管理も趣味の1つ。週1〜2回ジムに通う、毎日往復40分歩いて通勤する、朝ごはんを作ってしっかり食べるのがマイルールです。しっかり食べて、しっかり動く。遅い時間まで働くこともありますが、深夜1時には寝て6時間睡眠を確保しています」

Q.目標や夢はある?

大枝千鶴

「裕福なおばあちゃんになって、銀座に住んで、歌舞伎の役者さんにつぎ込むこと。あくまでも夢ですが(笑)。

仕事は、あまり先の目標は考えません。今月、今期などリアルに考えられる範囲のことじゃないと頑張れないタイプなので。必要とされているのは幸せなことなので、そのことに感謝しつつ、責任感を持って1つ1つ進んでいれば、やりたいことも自ずと見つかっていくと思います。

出前館では、営業が落ち着いたら広報にいきたいですね。フードデリバリーって、働くお母さんを助けるサービスだと思うのですが、日本は『手作りのご飯を食べさせないといけない』という風習が少し残っているなと感じているので、誰も後ろめたい気持ちにならずにサービスを利用できるような空気をつくっていきたいんです。私の周りにも働くママが多いので、同世代のためになることをして、社会に貢献できたら幸せだなと思います」

フードデリバリー業界の今を、「戦国時代」と表現して語ってくれた大枝さん。纏っている柔らかな雰囲気とは裏腹に、まさに戦う女性武将のようなリーダーシップを持っている方でした。「誰がどう生き残るか」を見届けるのは、この時代を生きる私たち。渦中で奮闘している方たちに感謝して、素敵なサービスを利用し続けたいですね。

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Special Thanks:Chizuru Oeda(demaecan)
Photographer : Ayako Nakamura
Interview:4MEEE
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※本内容は取材当時の情報です。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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