フォトフェイシャルとはどんな治療法?効果についても解説
フォトフェイシャルとは、IPLという特殊な光を顔全体に当てることで、さまざまな肌の悩みを解決する美容医療施術のこと。
光を当てることで、以下のような肌悩みを改善する効果が期待できます。
- シミやそばかす(原因となるメラニン色素にダメージを与える)
- 赤ら顔やニキビ(赤みの原因である毛細血管を収縮させる、アクネ菌を殺菌する)
- シワやたるみ(線維芽細胞に刺激を与え、コラーゲンなどの皮膚内の美容成分を増やす)
- 毛穴の開き(原因である皮脂の過剰分泌を抑える)
「フォトフェイシャルは老ける?」と不安の声もあるようですが、注意点を守って正しく施術を受ければ老けることはありません。
むしろ肌のターンオーバーを整えて、アンチエイジングにもつながるでしょう。
レーザー治療との違いとは?
フォトフェイシャルとレーザー治療は、光の強さや照射の範囲が異なります。
レーザーはピンポイントに強い光を照射するため、肌の深い部分へのアプローチが可能で期待できる効果も高いとされています。
でも、出力が強いぶんダメージも大きく、施術後は5〜14日のダウンタイムが必要とされます。
一方、フォトフェイシャルはレーザー治療より弱い光を、広範囲に照射します。
幅広い肌悩みに対して、一気に対応できるのが特徴です。
ダウンタイムもあまりなく、施術当日からメイク可能な場合もあります。
フォトフェイシャルのデメリット6つ
フォトフェイシャルには「幅広い肌悩みに対応できる」「ダメージが少なく、安全性が高い」などのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。
施術してから後悔しないためには、事前にデメリットについても理解しておくことが大切です。
ここでは、フォトフェイシャルの6つのデメリットをご紹介します。
【デメリット①】一時的にシミが濃くなる場合がある
フォトフェイシャルは、光を当てることで、皮膚内に点在しているシミを表面へと浮かび上がらせる施術です。
浅い層にあるシミなら1回の施術でも皮膚の外へと排出できますが、深い層に存在するシミは、1回の施術では排出まで進まないことが多いです。
排出できなかったシミも表面に近づいてはいるので、一時的にシミが濃くなったり、増えたりしたように感じてしまいます。
シミの周りの皮膚が白くなったことでコントラストが強くなり、シミの黒が目立つこともあるでしょう。
でも、フォトフェイシャルを続けていれば、浮き上がってきたシミもそのうち排出されるため、過度に心配する必要はありません。
人によっては、シミが黒いかさぶたのようになって排出されることもあるようです。
【デメリット②】肝斑を悪化させる可能性がある
肝斑は皮膚が炎症して生まれるシミの一種で、刺激にとても弱いのが特徴です。
フォトフェイシャルはレーザー治療に比べると刺激が弱いですが、肝斑はそれでも悪化し、濃くなってしまう可能性があります。
最新機器を使用すれば、肝斑の状態によって施術可能な場合もあるようです。
でも、少しでも悪化に対する不安があるなら、肝斑があるときはフォトフェイシャルを受けないのが安心でしょう。
【デメリット③】火傷や水ぶくれのリスクがある
フォトフェイシャルは、肌に光を照射する治療です。
光を照射するということは熱を与えるということでもあるので、照射出力を間違えると火傷につながる可能性があります。
フォトフェイシャルはレーザー治療などと比べると安全性が高い施術ですが、どうしてもリスクはあります。
しっかりと理解しておきましょう。
【デメリット④】施術前後は日焼けNG!紫外線から肌を守る必要がある
フォトフェイシャルは施術前後の日焼けがNG。
日焼け等により大きなダメージを受けている肌には、照射ができないため注意が必要です。
また、施術後1週間程度は肌のバリア機能が低下しています。
ダメージを受けやすくなっているので、紫外線ケアはいつもより入念に。
炎症をできるだけ早く鎮めるためには、保湿などのスキンケアをしっかり行ってください。
余計に肌を傷つけないために、摩擦や乾燥を避けるのが◎
【デメリット⑤】1回の施術では効果を感じにくい
フォトフェイシャルはレーザー治療のように、ピンポイントで出力の高い照射をするものではありません。
顔全体の肌質や色味などを均一に保ちながら、回数を重ねて黒ずみを薄くしていくものとされています。
そのため、1回の施術では多少のトーンアップにつながったとしても、シミ改善の効果は感じにくいでしょう。
シミ治療の場合は、1か月に1度の頻度で4〜5回以上受けるのがおすすめ。
皮膚の奥にある黒ずみは、2〜10日程度で表面へと上がっていきます。
施術を続けていれば、シミ排出はもちろん炎症への耐性も高くなっていくため、10年後の肌をより健康で若々しいものにできるかも♪
【デメリット⑥】施術中に眩しさを感じる
フォトフェイシャルは、照射時にピカピカとカメラのフラッシュのような光が生じます。
その光は直接目に当たると危険なため、施術中は目元に専用のカバーをつけますが、それでも眩しいと感じる場合があるようです。
光過敏症の方は施術を受けられないため、注意しましょう。
クリニックによっては、目元とカバーの間にコットンを挟むなど、プラスで対応してくれる場所もあります。
眩しさが苦手な人は、カウンセリングなどで相談すると良いでしょう。
ちなみに、フォトフェイシャルは痛みについては強くなく、あまり気にせず行える場合が多いようです。
フォトフェイシャルは医療機関で受けるのがおすすめ!
フォトフェイシャルは、おもにルミナス社の「フォトフェイシャルM22」という医療機器を使用します。
M22は厚生労働省から承認を受けている医療機関でしか使用できない決まりがあるため、しっかりと効果を期待できるフォトフェイシャルを受けたいなら、エステではなく医療機関で施術を受けるのがおすすめです。
エステサロンでも「光治療」「光フェイシャル」など似たような施術をしている場合がありますが、エステサロンでは高出力の機器を使用できないので、効果に違いがあります。
マッサージで血行を促進しむくみを落とす「フォトフェイシャルエステ」とも異なるので、注意が必要です。
料金はクリニックや施術範囲によって異なる
フォトフェイシャルの料金相場は、1回全顔で¥20,000〜¥40,000ほど。
導入されている機器の種類が同じでも、クリニックによって料金は異なります。
また、照射する範囲によって料金が設定されていることが多いです。
施術前の丁寧なカウンセリング・診察はもちろん、万が一肌トラブルが起きた場合に備えて、きちんとアフターケアしてもらえるクリニックを選んでください。
「フォトフェイシャルM22」は複数のフィルターを使用し患者の肌タイプや症状に合わせて出力の調整ができるため、施術は一人ひとりの肌の状態を見極められる施術者にお願いしましょう。
フォトフェイシャルはデメリットを理解した上で受けるのが◎
フォトフェイシャルのデメリットや効果について解説しました。
失敗して後悔しないためにも、フォトフェイシャルのメリット・デメリットについて知り、納得した上で施術を受けたいですね。
迷った際は、ぜひこの記事を参考にしてみてください♪
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