華道とは?
華道に興味を持っているけれど、フラワーアレンジメントとはなにが違うの?と感じている方も多いのではないでしょうか。
一般的にフラワーアレンジメントは足し算の考え方で、華道は引き算の考え方だといわれています。
つまり、フラワーアレンジメントは多くの花を使うことで華やかに魅せていますが、華道はいかに少ない花材の中で美しく魅せるかを大切にしています。
また、フラワーアレンジメントは造形美、華道は自然を再現することを美と考える傾向にあるよう!
華道の考え方は流派によって少しずつ違うので、わからないからと有名な流派を選ぶのではなく、あなたがやりたい華道に近い流派を選ぶことが大切ですよ。
華道の流派って?
では、華道の流派って一体何なんでしょう?
流派の違いというのは、簡単に言ってしまうと作法や考え方の違いです。
根本的なお花を生けるという行いは同じだけれど、ちょっと方法が違っているということです。
例えば、あなたはお風呂に浸かる前に体を洗う派ですか?それとも浸かる前に洗う派ですか?そもそもシャワー派ですか?ということ!
つまり、体を綺麗にするという目的は一緒ですが、方法や手順が違うということです。
そのため、流派が違うだけで同じお花を使って生けても全く違う仕上がりになるのです。
だからこそ、有名な流派ならどこでもいいというわけではなく、自分がやりたい華道の流派に入門することが大切なんですよ。
華道の有名な流派をチェック①池坊
3大流派の1つである“池坊(いけのぼう)”!
有名なので耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
池坊は、家元の先祖が生け花そのものを作り出したので、○○流とわ言わず「池坊」と称されています。
つまり、華道の元となった考え方を持っているんですよ。
池坊は立花・生け花・自由花という決まった形があり、レベルに合わせて徐々に決まった形を習っていきます。
和と美を大切にしているので、ザ・生け花を習いたい!という方におすすめ♡
また、資格がたくさんあるので、華道の資格を取得したい!という方にもぴったりの流派といえます。
華道の有名な流派をチェック②草月流
“草月流(そうげつりゅう)”は華道3大流派の2つ目!
先ほどの池坊は形が決まっていましたが、草月流は自由をもっとうにしている流派です。
池坊が伝統的な学校だとしたら、草月流はインターナショナルスクールといった感じではないでしょうか。
有名な華道家である假屋崎省吾(かりやざきしんご)さんも草月流から始めたようですよ。
フラワーアレンジメントに近い自由な発想と高い芸術性があるので、華やかに生けたいという方におすすめです。
華道の有名な流派をチェック③小原流
華道3大流派の最後は“小原流(おはらりゅう)”です。
こちらも有名な流派ですよね。
小原流の特徴は盛花!
つまり、広い口の器に盛るようにお花を生けることを大切にしてる流派なんです。
縦を意識した生け花に、横の広がりを作った流派ともいわれています。
盛り花の他に、瓶へ生け方なども習うことができますよ。
和が似合う華道の流派なので、ご自宅が和風だったり和モダンが好きな方におすすめの流派♡
ここまで3大流派をご紹介しましたが、初心者の方は3大流派から選ぶのが安心です。
教室が多いことに加えて、カリキュラムも統一されているので段階を追って習うことができますよ。
華道の有名な流派をチェック④嵯峨御流
嵯峨御流(さがごりゅう)は有名な3大流派ではありませんが、嵯峨天皇が生けたお花を元に作られた流派なので、伝統的な華道の流派です。
考え方としては、日本の仏教の考えを大切にしています。
そのため、生け花・盛花・瓶花に加えて荘厳華という仏前にお供えする花の生け方を習うことができますよ。
自宅を生け花で美しく飾るだけではなく、仏壇やお墓に素敵なお花をお供えしたくて生け花を習いたいと感がいている方にぴったりの流派ではないでしょうか。
仏壇だけではなく、婚礼・宴会など行事に合わせた生け方や色の使い方なども詳しく学ぶことができますよ。
華道の有名な流派をチェック⑤遠州流
華道遠州流(えんしゅうりゅう)の流祖は、有名な日本三大茶人のひとり小堀遠州(こぼりえんしゅう)さん!
遠州は庭園設計として江戸城や二条城の造園に携わり、将軍の茶会を多数プロデュースしたとされています。
その際に生けた生け花が多くの浮世絵師によって描かれ、美しい曲線美が特徴の流派“遠州流”が誕生したのです。
本物の華道を伝えることを大切にしている流派なので、日本の花を知ることから始まり、季節と行事についてや日本和室の作法などのしっかり習得することができますよ。
日本の伝統を学ぶことができるので、外国人にも人気の流派なんだとか♡
華道の有名な流派をチェック⑥未生流
未生流(みしょうりゅう)は、江戸時代の文化年間に流祖・未生斎一甫(みしょうさいいっぽ)さんが創流した有名な生け花の流派です。
主に関西圏で多く教室が展開されている流派なので、関西地方にお住いの方は習いやすいのではないでしょうか。
未生流の特徴は、あるがままの自然ではなく、あえて人の手を加えることでさらに美しくすることを大切にしていますよ。
今までの生け花の考え方に東洋哲学を融合させた考え方なんです。
お花の持ち味を生かしつつも人の手を加えて作り出した美しさを見出すあたりは、フラワーアレンジメントに近い考え方なのかもしれません。
華道の有名な流派をチェック⑦専慶流
とにかく自由な発想で生けるということを大切にしているのが、専慶流(せんけいりゅう)!
華道の流派の中でも、伝統よりも革新という風潮があるので、華道の堅苦しいのが苦手という方におすすめできる流派かもしれません。
主に京都を拠点にしているので、関西地方の方におすすめの流派ですよ。
考え方は新しいですが、1669年江戸時代から続いている有名な流派!
生け花・華道の普及を大切にしているので、比較的敷居を低くしてくれているともいえます。
現代花という、作者の個性や美学を全面に押し出すことも大切にしているので、自分のやりたい生け方があるという方におすすめの流派ですよ。
有名ではないけれど伝統ある華道の流派もチェック!
古流(こりゅう)という流派は有名ではなくても伝統ある華道の流派!
江戸時代の中頃から始まり、天地人の哲学のもとに三角形を形作ることを大切にしています。
原点は床の間で、一種類の草木を数枝、足もとを一つに沿わせ三角形を作ることで、格調高い美しさを創り出していくんですよ。
最近自由に生ける自由花が多くなってきていますが、古流の生け花は自由花であっても荘厳・古立花の基礎を大切にして生ける華道です。
華道の伝統的な生け方・考え方を学びたいという方に最適の流派ではないでしょうか。
華道の有名な流派をチェックしてみると、華道のイメージが変わったという方も多いのではないでしょうか。
敷居が高いと思っていた方も、意外と始めやすい習い事ということもわかったはず♪
華道のレッスンを行っているところも多いので、興味を持ったら調べてみてくださいね。
華道を習っていると彼ママウケもいいので、将来のために嗜んでみるのもおすすめですよ♡
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