黒って落ち着く……
世間には「黒が好きな人」はたくさんいるかと思います。
服を買うときは黒が多め、着るときも全身真っ黒なんてことも珍しくない。
自分の身の回りに置いているものも黒ばかりで、気づけば黒に囲まれて生活している。
そこまで黒が好きな人も珍しいとは思いますが、世間には「何色が好き？」と聞くと「黒が好き！」と答える人が多いのは誰もが納得することでしょう。
実際、服装で考えてみても黒は他の派手な色と比べると、基本的にはどんな系統の服装にも合いますし、他の色との組み合わせの相性も比較的良くなっています。
そのため、服装に困っている人などは「とりあえず黒を着ていればいっか」と思っている人も多く、黒は非常に汎用性が高い色だといえるでしょう。
しかし、そういった用途で黒を使用するのは問題ありませんが、人によっては「黒が落ち着く」「とにかく黒が好き」という人が少なからずいることも事実です。
黒はそのイメージからしても、あまりにも好きすぎたりすれば「暗い」「怖い」「威圧的」だと周囲から思われることもあり、黒が好きな人にとっては中々受け入れられないことも多々あるでしょう。
黒はたくさんある色の中でももっとも暗い色として認識されているため、そのイメージがそのまま黒が好きな人の内面にまで影響してしまうことも少なくないのです。
何にも染まらない色
黒はたとえ他の色と混じったとしても、そう簡単には他の色に染まったりはしません。
たとえ白と混じったとしてもそれだけで黒が白になるわけでもなく、そこには黒の存在がしっかりと含まれている「灰色」という形になります。
そしてその特性は黒が好きな人の内面にも表れていることが多く、黒が好きな人の中には比較的「我が強い人」がたくさんいるのです。
たとえ周りと考えが合わなかったとしても、自分を変えてまで周りと仲良くしようとは思わない。
他人と合わないのであれば、わざわざ気を遣ってまで一緒にいようとは思わない。
黒が好きな人というのは、しっかりと自分の中に確固たる芯を持っている人が多く、それは時に「硬派」といわれることもあれば単に「ワガママ」「自己中」だといわれることもあります。
しかし、アレコレ人間関係に振りまわされた挙句、現代のストレスや疲労ばかり抱えながら生活している人を見ていると、黒が好きな人の我の強さや頑固さというものは現代社会の中ではある意味メリットになるのではないでしょうか。
黒が好きな人の我の強さ
黒が好きな人はそう簡単に周りの色に染まったりはしません。
世間の同調圧力や常識というものを毛嫌いし、自分が信じた道を突き進む。
黒が好きな人にはそんな印象を受けることがよくあります。
世間ではそんな人を見れば「常識がない」「ただのバカ」「社交性がない」などといった言葉が飛び交ったりして、あたかも個性が強い人は「変人」だと思われるような風潮が根ざしています。
しかし、さきほどもいったように黒が好きな人の我の強さは現代ではメリットとなることがたくさんあるのです。
現代では誰もがストレスや疲労を感じながら生活しており、仕事や友人や恋人に振り回されて精神的にも疲弊してしまい、もはや自分は何のために働いているのか、どうして生きているのかがわからなくなっている人が大勢います。
それはすべて自分の中に確固たる「芯」がないことが原因であり、周りに流されてばかりいればたとえどれだけメンタルが強くてもいつか必ずストレスが爆発してしまいます。
人との交流が容易になった現代だからこそ、人との付き合い方はしっかりと考えなくてはいけないものであり、そこをおろそかにしてしまうとあっという間にストレスにまみれてしまうことでしょう。
その点、黒が好きな人の我の強さは現代社会のストレスには非常に強く、無駄な人間関係に振り回されずに自分の信念に従いながら生きるので、その我の強さは非常に多くのメリットをもたらすことになります。
黒が好きな人にはどこかマイナスなイメージを抱く人が多いですが、現代では黒が好きな人の内面こそ、多くの人が見習わなければならないのではないでしょうか。
不安と孤独
黒が好きな人は我が強くて自分の芯がブレない人が多いといいましたが、それは時として「孤独」や「不安」を感じさせるキッカケになったりします。
というのも、現代では世間の空気感や個性溢れる生き方をしている人の大半は批判されるものであり、安定を望んでいる多くの人にとってはそういった周りに流されることのない我が強い人というのは敬遠されがちなのです。
さらにそこに黒本来の「暗い」「怖い」「ネガティブ」といった特性が影響することにより、より世間の人からは理解されづらくなってしまいます。
そのため、服装などで黒を合わせたりする程度なら問題はありませんが、生まれつき黒が好きな人というのは性格や特徴が「黒」本来の印象に近いものになっているので、周りとうまく溶け込めずに不安や孤独感を感じやすくなるのです。
しかし、何度もいうように黒が好きな人は我が強くなっているため、たとえ自分の中に不安や孤独が溢れてこようとも周りに合わせて生き方を変えるということはせず、不安や孤独を受け入れながら生きている人が多くなっています。
黒が好きというだけでもその人には他の人とは違う特徴が備わっているものであり、黒のイメージが暗いものである以上、周囲にある程度はマイナスな印象を与えることになってしまいがちです。
ですが、だからといって黒が好きなことが悪いというわけではなく、現代の空気感が黒が好きな人の性格などに合っていないだけであり、黒が好きな人の特徴といったものはストレスや疲労に追われている現代人にはぜひ見習ってもらいたいところですね。
黒が好きな人の特徴
人の「好きな色」にはその人の特徴が顕著に表れるものです。
たとえば赤が好きな人は情熱的な性格をしていたり、青が好きな人は落ち着いていたりなど、その色が周囲の人に与える印象と同じ特徴を、その色が好きな人も備えていることが多くなっています。
自分が「好きだ」と感じるものの中には、自分の性格を如実に表すものもたくさんあり、それらは自分さえも気づいていない自分の特徴をハッキリと捉えていることもあるのです。
そこでここからは、黒が好きな人の特徴についてまとめていきます。
黒が好きな人にはいったいどんな特徴があるのか知りたい人はぜひチェックしてみてくださいね。
①冷静沈着
黒が好きな人の特徴の一つ目は「冷静沈着」です。
黒が好きな人というのは周りの人たちと比べて比較的大人しく、男でも女でもギャハギャハ騒いだりすることをあまり好まず、常に冷静で落ち着いていて、意味もなくバカ騒ぎしたり目立とうとする人のことを敬遠し、そういった人たちからは距離をとろうと思っている人が多くなっています。
というのも、黒という色のイメージを考えてみてもわかるように、黒は赤や青とは違って「暗い色」であることは間違いなく、それと同じく黒が好きな人の内面もある程度は暗くなってしまうのが事実です。
人間は無意識のうちに自分が好きなものの印象を自分と重ね合わせてしまうことが多く、自分で意識していなくても自然にその印象に近づいていく傾向があります。
たとえば、誰か好きなアーティストがいれば自然に「音楽全般」が好きになったり、好きなゲームソフトがあれば「ゲーム自体」が好きになっていくという具合ですね。
人は少なからず自分の好きなものに対する印象に基づいて性格や特徴が形成されていき、「○○が好き」といっていれば実際に「○○が好きな人」にふさわしい人間に近づいていくのです。
そのため、黒が好きな人は黒本来のイメージに近づいていくことになり、それに伴って「冷静」「落ち着いている」という特徴を備えていくということです。
つまり、黒が好きな人が「冷静沈着」になるのはある意味当然だということになります。
②悩みが多い
黒が好きな人の特徴の二つ目は「悩みが多いこと」です。
これもいたって当たり前のことかもしれませんが、黒が好きな人は基本的にスペックが「冷静で大人しくて落ち着いていて暗い」となっていますので、自然に自分の周りのことに対して考えすぎてしまう傾向があります。
周りの人たちが友人や異性と騒いで目の前の欲求を求めながら生活している中、黒が好きな人というのは周りの人たちが考えたり悩みもしないようなことに対しても向き合い、自分の頭で考えたりしているのです。
世間の認識では考えすぎたり悩んだりすることはあまり良くないことと思われがちですが、実際、人はいろいろなことに悩んだり考えたりしているほうが結果として充実した人生を送れます。
普段から特に何も考えずに行動して生活している人というのは、結局のところ「他人」がいなければ楽しいことがないし毎日おもしろいとも感じられません。
しかし、他人というのは決して自分の思い通りに行動してくれるわけではなく、時には裏切られたりもするし嫌なこともたくさんされるものです。
その点、普段からいろいろなことに対して考えたり悩んでいる人は、自分１人でも楽しめる方法を知っていますし、実際に周りの人たちと気が合わなくて不安や孤独感にとらわれても、しっかりと自己を保って生きていけます。
黒が好きな人の特徴である「悩みやすさ」は決してマイナスなものではなく、人生や毎日を充実させるためにも必要なことだったりするのです。
③人見知り
「人見知り」というのも黒が好きな人に見られる特徴の一つになります。
というのも、何度もいうように黒が好きな人は比較的暗くて大人しいんです。
つまり、あまり人と積極的に関わったり社交的な性格をしているわけではなく、自分１人でも満足した生活を送るため、人とコミュニケーションをとったりすることに価値を感じていません。
そのため、初対面の人を前にすると口ごもってしまったり、うまく自分の考えていることを言葉にできなくて戸惑ってしまったりなど、人と関わること全般が苦手な傾向があるのです。
しかし、いくら１人で満足した生活ができるとしても、人間関係や人とのつながりというものは人生において非常に重要な部分であり、そこを欠いてしまうと人生そのものに面白みがなくなったり価値を感じたりすることもなくなってしまいます。
およそ人生の醍醐味というのは人間関係の中にあるといっても過言ではなく、それは恋愛も含めた人とのつながりこそが人間の生きる意味にもなっていたりするのです。
ですので、黒が好きという印象で周りから避けられがちになっている人も、少しずつでも自分から積極的に人に話しかけたり、他人と接する時間を増やすように心掛けてみるのがいいでしょう。
人見知りというのは結局のところ、「相手から嫌われたくない」「自分が傷つきたくない」という気持ちが心の奥底にあるため湧き起こるものであり、黒が好きな人の我の強さがあれば自分がほんの少し意識するだけですぐに改善できるものです。
めんどくさくて嫌な人間関係を無理に続ける必要はありませんが、必ずどこかに自分と気が合う人は一人や二人はいるはずなので、人とのコミュニケーションはぜひ積極的にとっていきたいところですね。
④ネガティブ思考
黒が好きな人の特徴の四つ目は「ネガティブ思考」です。
こちらの特徴も「黒」そのものの特性から考えると当然といえば当然ですが、黒が好きな人には暗い人が多いこともあり、その考えや思考にはネガティブなことが含まれていることも多くなっています。
しかし、実はネガティブ思考というのも一概に悪いとはいえず、もっともダメなのはマイナスでネガティブのまま終わってしまうことであり、ネガティブな思考からプラスに変換できればその思考もポジティブ思考だと考えられるでしょう。
つまり、「ネガティブな思考(マイナス)×悩み・考え事(マイナス)＝フィードバック(プラス)」という構図ですね。
マイナスというのは二つかけ合わさるとプラスになるものであり、いわばネガティブ思考というのはポジティブ思考の源だということもできるわけです。
とすれば、黒が好きな人がいくら普段からネガティブ思考だとしても、ほかにも「悩みがち」という特徴も兼ね備えているため、そのマイナスの思考回路はプラス思考に変換されることになります。
一見、黒が好きな人の特徴にはマイナスなものが多かったりしますが、その多くはそのほかの特徴との相乗効果によってプラスの働きをもたらすものが多く、結果として黒が好きな人というのは非常に魅力的な人間性を持っているともいえるのです。
しかし、もちろんこれは黒が好きな人全員に当てはまることではなく、人によってはここに書かれている特徴には何一つ当てはまらない人もいると思うので、やはりそこらへんは個人の性格や心理にも大きく左右されるものだといえるでしょう。
黒が好きな人の4つの心理
ここまでは黒が好きな人の特徴をザックリとまとめてみました。
実際、黒が好きな人にはマイナスなイメージがつきやすいですが、その多くは他の特徴とかけ合わさることによりプラスの効果を働くことになるのがわかったかと思います。
しかし、上述したことはすべて黒が好きな人の特徴でしかなく、それは本当に黒が好きな人の心理を表しているものではありません。
心理と特徴というのは別物であり、特徴として表に出ているものがその人のすべてだということはありえず、誰にでも心の奥底に秘めている裏の心理というものが存在するのです。
そこでここからは「黒が好きな人の心理」ついてまとめていきます。
自分の周りに黒が好きな人がいる場合や自分自身が黒を好きな場合には、ぜひ照らし合わせながら読んでみてください。もしかしたら自分も認識していなかった自分の気持ちに気づけるかもしれませんよ。
①人と関わりたくない
黒が好きな人の心理の一つ目は「人と関わりたくない」です。
実際、黒が好きで服装などでも黒を多用していたりする人というのは、積極的に人と関わろうとはしません。
というよりも、お酒を飲んで騒いだりすることが苦手な人が多いといえますね。
それは「黒」本来の色の特性に基づき、自分の心も社交的で明るいものではないことが原因であると考えられ、「人と関わりたくないから黒が好き」ではなく「黒が好きな人は人と関わりたがらない」ということです。
黒色に惹かれる人はどこか他人とは一線を引きたいと考えている人も多く、もともと子どもの頃から人間関係自体が苦手である人もたくさんいます。
人間関係が希薄になるということは、それに伴い普段の生活もあまり明るいものではなくなっていくのが一般的であり、多くの人は不安や孤独感にとらわれがちです。
しかし、はじめのほうにいったように、たとえ不安や孤独を受け入れてでも自分の我を通すという強さも持っているので、「人間関係がめんどくさい」と思ってしまうとその考えに固執してしまい、自分は人と関わりたくないのだと思い込むようにもなってしまいます。
黒が好きな人の心理としてはそれは正しいかもしれませんが、心理と自分が本当に望んでいることにも多少の誤差が生じるものであり、それを自分で気づくことは非常に難しいでしょう。
ですので、本人が今は人間関係をいらないと思っているのならそれはそれでよく、あとは自然に考えが変わっていくのを待つのが得策だといえますね。
②自分は自分
黒が好きな人の心理の二つ目は「自分は自分」です。
これはつまり「黒」という色に秘められた特性であり、はじめのほうにいったように「我が強い」ということですね。
黒が好きな人の心には「周りには流されたくない」「自分は自分の好きなように生きる」という信念があり、そう簡単にはブレない芯を持っています。
そのため、仕事でもプライベートでも何か出来事が起こったときには「自分は自分だ」という考えの元、周囲に振り回されることなく自分がやるべきことをきっちりとこなせるのです。
現代の世間や社会には少なからず「同調圧力」が存在していることもあり、何かあればすぐに周りに合わせてしまう人が非常に多くなっています。
その選択が原因で精神的なストレスや疲れを引き起こすことになるとは考えもせず、ただ「みんなと一緒なら安心」という幻想にとらわれているのです。
しかし、黒が好きな人の心には常に「自分は自分」という考えがインプットされているため、そういったストレスとは無縁であり、悩みの大半は大体が自分個人のことになります。
ですので、黒が好きな人に対してはあまり「常識」や「当たり前」という言葉を当てはめることはせず、その人の個性をしっかりと受け入れるようにしましょう。
③不安が強い
黒が好きな人は「不安が強い」という心理をしている人が大勢います。
もともと黒が好きな人の特徴から考えても「不安」や「孤独」にとらわれてしまうことが多いため、何かしら不安要素が強くなってしまうのは仕方がないといえますが、これも度合いによってはプラスにもマイナスにも働くことです。
不安があるということとしっかりと向き合えれば、その不安に対して何かしら対策をしたり不安をなくすために努力したりすることは間違いなくプラスなことですし、逆に不安要素が強く悩みすぎてしまうのは明らかにマイナスなことだともいえますよね。
しかし、結局のところ人間から不安や不満といった感情を取り除くことはできません。
これは黒が好きだからとかいう問題ではなく、人として「不安」を抱くのは仕方がないことなのです。
そこでできることといえば、不安を受け入れながらも自分と向き合って生きていくことでしょう。
黒が好きな人は不安を人一倍感じやすくなっていますが、その反面「心」は人一倍強くなっていたりします。
最終的に頼れるのは自分の心と体。
とすれば、黒が好きな人の特徴や性格というのはやはり現代では非常に魅力的だといえるのではないでしょうか。
④弱さを隠したい
黒が好きな人の心理の最後は「弱さを隠したい」です。
黒は数ある色の中でもっとも暗い色であり、その暗さは時として自分の弱さを隠したいという気持ちの手助けをしてくれます。
人は誰しも弱さを抱えながら生きています。
不安や悩みがあるというのもいってしまえばそれは「弱さ」があることの証拠で、本当に強い人なら悩みどころか不安さえも抱くことがないでしょう。
しかし、さきほどもいったように人間から不安な感情を取り除くことは不可能です。
とすれば残された選択は二つであり、その不安を「隠すか」「さらけ出すか」になります。
自分の弱さと向き合い、それを認めた上で不特定多数の人にさらけ出すというのはかなり難しいことであり、それは相当にメンタルが強い人でなければたちまち耐え切れずに逆に自分の弱さに負けてしまうことでしょう。
多くの人は自分の弱さを隠すことを選択しがちであり、そのために役立つのがすべてを覆い隠してくれるイメージを持つ「黒」なのです。
黒が好きな人に限らず、誰でも自分の弱さを他人に見せることはなかなか難しいものですが、本当の強さというのは自分の弱さを受け入れた先にあるものだということを忘れずにいきたいですね。
色からわかる心理は重要
黒が好きな人の特徴から心理まで詳しくまとめてみましたが、いかがでしたか？
実際、黒が好きな人というのは意外に周りにたくさんいて、その人たちにはここに書かれている特徴や心理をしている人も大勢いることでしょう。
しかし、全体的に見ればやはり「白」や「水色」などといった明るい色が好きという人の割合の方が多いのが事実です。
好きな色にはその人独自の個性や特徴・性格といったものが表れるものであり、それらは自分や周りの人たちを知る上でも非常に重要なことになります。
ここでは「黒」に焦点を合わせてまとめていますが、他にも色による心理分析「色彩心理学」というものもあるので、興味がある人はぜひそういったことについても調べてみてくださいね。
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