【ゾッとする怖い話】この電車、なんかおかしい。深夜の車内で起こった恐怖体験

Lifestyle

終電間近の無人駅。
目の前で止まる電車の行き先は、本当にあなたが住む町なのでしょうか。
乗ってしまったら最後、恐ろしい結末が待っているかもしれません。

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底渦
底渦
2024.10.10

田舎の電車

古い駅のホーム出典:stock.adobe.com

その日、友人との飲み会を終えた私は、駅のホームでうたた寝しながら電車を待っていました。
昼間でもそれほど利用者が多くない田舎の駅ですから、夜も更けた今、当然私以外に人の姿はありません。

30分、いや1時間ほどホームで待ったでしょうか。

“キイィィ……”

ようやく電車がやってきました。

ふらつく足取りで乗り込んだ車内は、人っ子ひとりいない貸切状態。
機嫌を良くした私は、長く伸びるシートの中央に腰掛けます。

いま考えると、いくら田舎の路線だとはいえ、人が全くいないなんておかしいと分かるのですが。

車内の異変

無人の電車出典:www.photo-ac.com

ゆっくりと電車が動きだします。
ガタンゴトン、心地よい振動に、私は再び夢のなかに入っていきました。

長い時間が経ったような気がします。
ふと目を覚ますと、大きな異変に気が付きました。

明るかったはずの車内が、真っ暗になっているのです。

そして、闇のなかを走り続ける電車は、いつまで経っても次の駅に到着する気配がありません。

「しまった、車庫行きの電車にでも乗ったのかな?」と寝ぼけた頭に焦りが広がります。

慌ててスマートフォンの時刻を確認すると、そこには午前2時半の表示。
「え……?こんな時間に動いている電車があるのか……?」わけが分からず戸惑っていると

“ギイイイイ!ドンッ!!”

突然、電車が急ブレーキをかけ、何かにぶつかったような衝撃が走りました。

白い手

投げ出された体もそのままに、暗い車内を見渡す私。

“バン、バン、バン、バン、バン!!”

次に目に飛び込んできたのは、無数の白い手が電車の窓を叩いている光景でした。

“バン、バン、バン、バン、バン、バン、バン、バン、バン、バン!!!!”

いつの間にか、天井からもたくさんの人が電車を叩いている音が聞こえてきます。
すでに恐怖と混乱で涙を流していた私ですが、次の瞬間、呼吸が止まりそうになる体験をしました。

「降りますかァ……?」

機械的な音声の車内アナウンスが私に問いかけてきたのです。

「何か答えなきゃ、連れていかれる……」
話すこともままならず、何度も首を振っていると、そこでぷつんと意識が途切れました。

目を覚ますと、いつものように自宅のベッドの上にいたのです。

いったい、私はどうやって家まで帰ってきたのでしょうか。
あの恐怖体験は夢の中の出来事だったのでしょうか。

あれ以来、私はひとりで電車に乗れません。

※この物語はフィクションです。
※記事に使用している画像はイメージです。

 

底渦

◆底渦

中学生で都市伝説にドハマりし、2chホラーと共に青春を駆け抜けたネット廃人系オカルトライター。

怖い話の収集・考察が趣味です。

   

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底渦

中学生で都市伝説にドハマりし、2chホラーと共に青春を駆け抜けたネット廃人系オカルトライター。
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