港区は「大人のディズニーランド」
私がディズニーランドに興味がなくなったのは、大学2年生のとき。会員制高級ラウンジでバイトを始めたのがきっかけです。
会員制高級ラウンジで出会う男性たちは、遊び方は様々ですがみんなお金を持っています。芸能人や文化人、社長……など"テレビでみたことある!"って人がしょっちゅう来ます。
そこで知り合う男性は、同い年の男の子が知らない素敵なレストランで写真映えする料理をご馳走してくれたり、タクシー代として3万円くれたり、クリスマスじゃないのに雑誌でみた憧れの高級バッグを買ってくれたり、飲みに誘うかのように「海外行かない?」と旅行の手配をしてくれる。
数千円の入場料を払って楽しむディズニーランドよりも、彼らといた方がよっぽどドキドキするし、楽しいんです。
港区女子とそうでない女子の違いは、22歳を越してからのディズニーランドへの執着度で分かります。
いくつになっても「ディズニーランドに大好きな彼と行けるなんて幸せ!」って女子は、都心から電車で30分ほど離れた場所で、同い年かちょっと年上の男性と付き合っていてお家で一緒に手作り料理を食べたり、DVDやゲームで時間を埋めている。
ディズニーランドに数回行くとそれでもう満足し、「わざわざ都心から離れたディズニーランドに行くのなら、クラブ33(TDL内の会員制レストラン)に連れて行ってくれる人見つけなきゃね。」って発想に行き着くのが、港区女子。もちろん港区女子は、必ずしも港区に住んでいる女子ではないので、都心から離れた場所に住んでいる子もいますよ。
港区女子は、どこへ向かっているのか?
タク代おじさん、ご飯おじさん、買い物おじさんを見つけるために港区で遊ぶ。
そして逸材おじさんを見つけては自分のお金を一銭も出さずに、美味しい料理を食べて、欲しいものをGETし、望めば住まいまで提供してもらえることもある。
そのような生活を楽しんでいる港区女子は、よく否定的に捉えられ、哀れみの目で見られます。
港区女子の中でも、特に"お金"に重きを置いている女子は何を企んでいるのでしょうか?
港区女子の20代はお金がかかる!
港区女子になる女は向上心が圧倒的に高いです。なので、とにかくお金がかかるんです。
エステで得られる一瞬の美では満足できず、整形してでも美しくなりたいため、美容費にかなりのお金を使います。整形するために100万円、200万円貯める女の子も少なくありません。整形をするとメンテナンスが必要ですが、それによって自分に満足し自信となり、富豪と結婚できるなら高くはないというのが港区女子の主張です。
中には、大学費用を自力で払わなければいけない女子、資格を取りたい女子、経営者になりたい女子もいます。女という武器を使って通常のバイトよりはるかに早く学費や資本金のためのお金を貯めることができ、時間もそのために使えます。
私の友人は偏差値の低い大学でしたが、港区で遊んでいたら某有名企業の社長と出会い内定をもらいました。その子の素晴らしい会話力や空気を読む力が評価され、就活に苦しむ学生が多い中、数時間で「将来の安定」をもらったのです。
社会人になっても港区で遊び続け、飲みの場で転職が決まった港区女子もいます。
港区で遊べば遊ぶほど○○力が高まる!?
港区女子はお金ばっかり、美しくなることばっかりで、一生独身だ!そう思う方もいるでしょう。
お金を持っている人ほどコミュニケーション能力、柔軟な対応力を持っている女子を好みます。なので港区女子は港区で遊べば遊ぶほど、人間力を高める大切さを知るのです。
さらに、タク代おじさん、ご飯おじさん、買い物おじさん、家賃おじさんを発掘し、つなぎとめておくには「性格をよく見せること」「男性を立てること」が重要だと知ります。
"こないだは3万円くれたのに、今日は1万円か……"と、時には予想額をもらえない時もあるので「男性に期待をしちゃいけない」ということにも気づきます。この3つが将来の妻力へとつながります。
たまに港区女子に失礼な態度をされたことがある男性に遭遇しますが、港区女子に言わせればあえてそのように接したし、二度と会うつもりがないから失礼なやつだと思われてもよかったということです。
礼儀を知っている彼女たちが失礼な態度をする相手は、そもそも恋人候補ではなく、港区おじさん候補でもない、どうでもいい男性。あなたの性格や年収、将来性を考慮した上で「他の港区おじさんと遊んでいた方がましだ」とジャッジしたときです。
この男だ!と見極めたら、その男性を敬い、一度行ったことのある高級レストランも初めてかのように喜びお礼を言い、「タクシー代いただけるんですか?ありがとうございます(泣)」と謙虚に去っていくのが真の港区女子。
港区女子は港区で遊んでいくうちに、結婚相手にしたい男性を見つけたら逃さないテクを習得するのです。
港区女子は「女の儚さ」を誰よりも感じている
ちやほやされた港区女子は理想がとんでもなく高いから、なかなか幸せな結婚ができないのでは?と、思う方もいるかもしれませんね。
大半の結婚願望のある港区女子は、男性に最初にタクシー代をもらった時点で将来の危険を察知しています。「私が20代だから優しくしてくれるんだ、これが当たり前だと思ってはいけない」と。
危険を察知したら、顔から足のつま先までを鏡で見て、どこまでの男性を落とせるのか自分の価値を判断をし、もっと上の男性を目指す場合は整形をします。
そして、港区男子に遊んでもらえるリミットを予測し、そのリミットに向けて港区女子として活動をしていきます。とんでもない富豪と遊びつつも、実際は30歳までに年収1,000〜1,500万円くらいの安定した職業の、心から好きな男性と知り合い結婚したいというのが目標だったりするわけです。
港区女子は20代のうちにできるだけの贅沢をして、30歳以降、年収1,000〜1,500万円の男性との生活に不平不満を抱いても耐え抜くための華々しい思い出作りをしているのです。
港区女子は大それたことを企んでいない
世間一般的に見て"港区女子"とみなされる女子に「あなたは港区女子ですか?」と尋ねたら「私は港区女子ではない」と答えるでしょう。
彼女たちに一番最初にタクシー代を払った港区男子が、彼女たちの日常を一時的にバブル状態にするだけで、大半の港区女子が「いつか好きな男性と結婚したい!」というフツーの女子の願望を抱いているのです。
港区女子は勝手にモンスター扱いされますが、根底はフツーの女の子と何ら変わりません。
どんなに大金を得ても「好きな人に愛されること」に喜びを感じ、自分が望むステータスでない男性でも好きになってしまったら愛してしまうものなのです。
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