旅は、イラストを描く原動力【渡邉香織さんインタビュー・前編】 

旅は、イラストを描く原動力【渡邉香織さんインタビュー・前編】 

Lifestyle

多くのグローバルブランドとコラボするなど、世界で活躍するイラストレーター・foxco(フォクスコ)/渡邉香織(わたなべかおり)さんにインタビュー。お仕事との向き合い方についてうかがいました。

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2021.11.13

渡邉香織/イラストレーター・foxco

渡邉香織

人気イラストレーター・foxco(フォクスコ)として活躍中の渡邉香織(わたなべかおり)さんが4MEEE初登場。

手がけるイラストの注目度の高さはもちろん、渡邉さん自身のライフスタイル、美容、ファッションも多くのファンから注目されています。

お仕事との向き合い方や、イラストを描く原動力になっているという「旅」について、今思うことを教えていただきました。

一人作業だから、自分の機嫌は自分で取る

渡邉香織

————イラストレーターという生き方の原点になったものを教えてください。

大学時代・パリに留学していたとき、授業に疲れて、息抜きのために入ったカフェでお客さんのことをデッサンすることがありました。カフェにいるお客さんのことを観察しているといろんなことが見えてくるのです。足を組んでいるとリラックスしている風なんだなとか……。そんな些細な仕草を観察しながら絵を描くことがすごく楽しかったんです。そういうデッサンを、イラストにしたいなと思ったことがイラストレーターとしての原点だったのかなと思います。

————お仕事をする中で、大切にしていることは?

普段はアトリエに籠って一人で作業することが多いので、人とのやり取りが発生するときには丁寧な対応を意識しています。人とやり取りをすることが、シンプルに嬉しいです(笑)。

————一人でお仕事をしながら、モチベーションを高める秘訣は?

仕事が安定してきたなとか、仕事の規模が大きくなって安心するフェーズがときどきやってきます。そういうタイミングで、「このままだとつまらなくなっちゃうかもしれない」と感じて旅に出たりします。ロンドンに行ったり、イラストだけではなく趣味でアニメーション制作の仕事をやったりして、自分の機嫌は自分で取るようにしています。

旅は、イラストを描く原動力

渡邉香織

————渡邉さんにとって、「旅」にはどんな意味がありますか?

私にとって、旅は原動力です。旅先で出会うもの、そこから受けた刺激が、イラストを描きたい、新しいものを描きたいという原動力になります。

————本当に旅が好きなんですね。これまでいろいろな場所を旅してこられたと思いますが、初めて行った海外はどこですか?

初めての海外は、家族旅行で行ったハワイ。子どもの頃、毎年夏になると家族でハワイに行っていました。それ以外は親の仕事や私たちもクラブ活動で忙しくしていて国内外全く旅行しなかったので、家族だけでのんびり過ごせる時間でした。なので、私にとってハワイは、『家族の時間』を過ごす場所というイメージがあります。特別に何かをするというわけではないけど、本当にのんびり過ごせる時間でした。

————絵はその頃から描いていましたか?

はい、子どもの頃から絵を描くのが好きでした。レストランに入って、食事が運ばれてくるのを待つ間に母からペンを借りて紙ナプキンによく絵を描いていました。待っている間は暇だし、お腹が減っているのをまぎらわせるためでもあったけど、その時間がすごく楽しかった思い出があります。

————子どもの頃から海外で過ごす時間が多かったようですが、英語の勉強は?

ハワイは日本語が通じるので、あまり英語を学ぼうという気持ちになることはなかったのですが、子ども心に「なんで、話す言語が違うんだろう」と思っていました。

私が海外に住みたいと思ったのは、小学校6年生のとき。学校のプログラムの一環で、有志のメンバーで2週間オーストラリアのホームステイ/ファームステイに行きました。自分は社交的なタイプだと思っていたのに、オーストラリアにいる間、英語が話せないというだけでどこに行ってもシャイになってしまって……。

そのとき、英語ができない悔しさもありましたが、幼稚園から同じ敷地・顔ぶれで育ってそれが全てだと思っていたので、純粋に新しい世界があったことに驚き、興奮しました。すぐ行動してしまうタイプなので帰国後まもなく留学を考え始め、留学の斡旋会社からパンフレットを集めるなどして親を説得するのに必死でした(笑)。

オンとオフはあまり切り替えない

渡邉香織

————やりたいと思ったことをしっかり実現されるんですね。そんな渡邉さんのリフレッシュ方法はなんですか?

いやなことがあっても、良いことがあっても結局絵を描いています(笑)。根詰めるのは好きではないのですが、性に合っている気がします。絵を描いていることが一番合ってるんです。どうしても描けない気分になったら、アトリエを出てお散歩したり、ドライブをしたりすることはあります。

————オンとオフはどうやって切り替えるのでしょうか。

私の仕事は一人でできるものだし、一人で楽しく描いていることの方が多いので、オンとオフはあまり切り替えていないです。でも、なんとなく、日曜と月曜は仕事を休んでいます。意識的に電話やメールの返信も減らしています。月曜って、世の中が忙しそうなので、その日をオフにするというのはフリーランスの特権な気がして。火曜から土曜までは朝から晩までアトリエに籠って走り切る感じで仕事をしています。

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“旅は、イラストを描く原動力”だと話してくれた渡邉さん。
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コロナ禍で旅行に行けない今、渡邉さんが何からインスピレーションを得ているのか、どのように過ごしているのか、旅への希望のメッセージをアジア各国の旅行者に届けてくれています。ぜひチェックしてくださいね!

 

◆渡邉香織・わたなべかおり/イラストレーター・foxco Instagram
1990年6月25日生まれ、東京都出身。foxco(フォクスコ)の名前でイラストレーターとして活動。高校時代をカナダ、大学1年間をフランス・パリ第一大学(ソルボンヌ)芸術学部で過ごす。 パリ留学中にイラストを描き始め2016年冬から本格的にイラストレーターの仕事をスタート。 外資系IT企業との副業で活動していたが2017年6月に独立。ファッション誌へのイラストやブランドとのコラボレーション、 映画ファッションについてイラストと綴る連載、テレビの生放送でも絵を描くなどジャンルを問わず幅広く活動中。

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Model:Kaori Watanabe
Photographer : Chiai
Writer:Kahori Uehara
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