ニュースアプリのデータ分析専門家
連載第14回目に登場いただくのは、田辺ひかり(たなべひかり)さん25歳。
理工学部出身、大学院卒の社会人1年生。最初は、卒業後すぐに就職するつもりで就職活動をしていたそうですが、研究室で学び続ける優秀な先輩達の姿がキラキラして見えて、「この先輩方、同期と一緒に学びたい!」と思い立ち、大学院へ。
「研究室では、機械に物語を読ませて感情を推定させる情報系の研究を行なっていました。その時の経験が、今の仕事に直結しているなと感じます」と、話し始めてくれました。
Q.具体的にどんなことをしているの?
「私は、Gunosy社内にある『Gunosy Tech Lab(グノシーテックラボ)』という組織にいます。機械学習を主とした技術を使い、あらゆるデータを活用して、プロダクトの成長や課題解決を目指すための部署です。中でも、よりデータ分析を専門とする『BIチーム』に所属しています。
例えば、ユーザーデータを分析して、アプリを成長させるにはどのような性質のユーザーに利用してもらったら良いか、アプリをダウンロードしたユーザーが○ヶ月後にどれほどの利益を生んでくれるのかなどの予測をしています。データを収集するだけではなく、可視化して、具体的な施策を提案するまでが私の仕事です。職種はエンジニアなのですが、プログラミングなどエンジニアらしい作業をひたすらに行う訳ではないです。
表には出ない泥臭い業務なのですが、私たちが行なうデータ分析が、経営方針や広告予算など会社にとって重要なことの意思決定につながっているので、日々貴重な経験をさせてもらっているなと感じます」
Q.Gunosyで働く理由は?
「大学院時代、Gunosyの社員さんや研究者さんの講義を受ける機会があって、面白そうな会社だなと思ったことがきっかけで、インターンをさせていただくように。最初はマーケティング部に入らせていただいて、広告の入稿作業をしたり、バナーのコピーを考えたりと、クリエイティブな仕事にも触れさせていただきました。
そうした経験もあり、マーケティングにも興味があったので、現在はマーケティング関連のデータ分析業務を担当させていただいています。ダメ元で希望を話していたのに、こんなに考慮して配属してくれるなんて、いい会社だなあと思いました(笑)。
あと、Gunosyは設立して10年ほどのベンチャー企業なので、入る前は『ベンチャー=仕事命!』なイメージがあったのですが、『休むときは休む!休まないと成果でないよ』という風潮が強く、伸び伸びと働かせてもらっています。代表や技術責任者との距離も近く、毎日のように朝会でコミュニケーションをとったり、実技の部分までサポートしてもらったりしているので、その分自分も成長できているのかなと感じます。若手でもちゃんと打席に立たせてもらえて、大事な仕事を任せてもらえるのはすごくありがたいです。
また、社内勉強会が多いのも魅力だと思います。チームごとに違う技術を使っているので、共有する場があると新しい知識が入ってきやすいですし、自分の「頑張るぞ」って気持ちだけではどうにもならないことも、周りの方に助けていただいて叶うことが多いんです」
Q.QOL向上活動を教えて!
「料理とか、植物のお世話とか、手で触れながら作ったり育てたりする作業をしている時間が心地よいです。仕事柄、PCやモニターなど機械に触れる時間がすごく長いので、休日はとにかく機械から離れるようにしています。夏場はベランダでバジルを育てていたのですが、お水しかあげていないのにスクスク育って巨大化してしまったので大変でした(笑)。最近は観葉植物をメインに育てています。埼玉の北側出身で、住宅と畑しかない自然豊かな場所で育ったせいか、グリーンをみると癒されるんですよね。
基本は、外出するより家の中で楽しめることをする方が多いのですが、カフェ巡りが大好き。友達がInstagram(インスタグラム)で見つけてくれたおしゃれなカフェに行って、パフェやケーキに癒されています。
あと最近、友人が自宅のものを全てDIYするという活動をしてるんですが、先日そこに混ぜてもらって、壁塗りに挑戦しました。初めてやったんですがそれが結構楽しくて!ハマりそうです」
Q.目標や夢はある?
「社会人1年目なので、仕事面はまだまだこれから。一人前になるまでひたすら頑張ろうという気持ちしかないです。わからないことだらけなので、勉強の積み重ねですね。早く成長して、今私を育ててくれている先輩達と渡り合えるような存在になりたいと思っています。
プライベート面は、きっちりしていそうと見られることが多いのですが、実は全然そうではなくて……。いつもギリギリで何かに追われているタイプなので、もう少し余裕と計画性を持って行動できる大人になりたいなあと思っています(笑)」
良い意味で新人らしさのない、社会人1年生の田辺さん。大学院で深く1つのことを研究した経験が、“自分のやるべきことにまっすぐ進み学び続ける”今の姿に繋がっているのだろうと感じました。
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Special Thanks:Hikari Tanabe(Gunosy)
Photographer : Chiai
Interview:4MEEE
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※本内容は取材当時の情報です。
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