4MEEEチームが運営するフェムテック・ヘルスケアアプリ『4MOON』
『4MOON(フォームーン)』は、4MEEE(フォーミー)チームが開発・運営するフェムテック・ヘルスケアアプリ。生理日管理はもちろん、体重・体脂肪の管理、食事記録、気分や症状の記録など生理周期と予定管理を1つのカレンダー画面で確認できるのが特徴です。
女性アスリート132名へアンケートを実施!
全世代の女性に寄り添うアプリになるよう、ユーザー様の声を反映した機能開発を日々行ってきましたが、特に“女性アスリートの方々と生理”について、さまざまな課題があることを知りました。そこで、生理周期によって競技練習やトレーニングに支障はないのか、大会スケジュールに合わせてベストコンディションをもっていけているのか、などリアルな意見を知るべく、アンケート調査を実施することに。
具体的にどのような課題があるのかを把握することで、これからの『4MOON』に役立てるとともに、世の中の企業や人々が課題を理解し、女性アスリートへさらなる支援が集まることを期待しています!
ここでの女性アスリートとは、プロ・アマチュア問わず、学生生活における部活動など、これまで競技を行ってきた人のことを指します。
約9割の女性アスリートが生理やPMSで困っている
生理やPMSで具体的に困ることは何か複数解答可で聞いたところ、132名の女性アスリートのうち118名(全体の89%)が困ることがあると回答し、「生理が重い日に練習がきつい」が54.5%、「試合と生理日・PMSが重なる」が46.2%、「生理が漏れないか不安で集中できない」が42.4%という結果に。1つ以上困ることがあると答えた人は、全体の89.39%でした。
▼寄せられた意見を一部抜粋
・ユニフォーム・ウェアが白なので漏れが気になって試合や練習に集中できない。
・タンポン代がずっとかかって負担。
・生理・PMSの症状を理解してもらえず「カラダが弱い」「自分に甘い」などの発言を受ける。
・練習中にこまめにナプキンを替えに行けない。
・生理痛がひどすぎて練習ができない。
・生理痛で休みたいのに、休めないことが多い。
・痛み止めが効かないこともあり、試合や練習に集中できない。
生理中の症状は多種多様
生理中の症状について複数回答可で聞いたところ、「月経痛がつらい」「イライラ」が上位を占め、次いで「疲労・脱力」「おなかが張る」「頭痛」「憂鬱」「下痢」「食欲不振」「吐き気」など多種多様。症状の平均個数を見ると、1人あたり3.5個となり、複数の症状が生理中に発生していることがわかりました。
生理中に練習を調整している人は約18%
生理中の練習はどうしているのか複数回答可で聞いたところ、132名の女性アスリートのうち24名(約18%)が「少し練習を軽めにしている」「重い日は休んでいる」と回答。
一方で、生理中の症状で「月経痛がつらい」と回答している人のうち62名(86%)が通常通り、または痛み止めを飲みながら練習しているということがわかりました。多くの人が、痛みに我慢しながら練習に励んでいるようです。
PMSの症状がある人は46%
PMS(月経前症候群)の症状について聞いたところ、症状があると回答した人は、全体の61名(46%)でした。
PMSの症状は「イライラ」が73.8%でトップ、次いで「眠気」「過食」と続き、さまざまなよう。症状の平均個数は1人あたり5.3個で、複数の症状がPMSとして発生していることがわかりました。
約6割が生理やPMSは友達に相談
生理やPMSの相談相手について複数回答可で聞いたところ、「友達」が圧倒的に多く、次いで「親」という結果になりました。
医師、コーチ・監督への相談は少ない結果となっています。相談するのが恥ずかしい、医師に相談するまでもないなどの考えがあるのでしょう。また、「相談できない」が11.4%もいることから、女性アスリートに限らず、女性が生理やPMSについて気兼ねなく相談できる場や周囲からの声掛けが必要なのかもしれません。
コンディションが良いのは生理直後が多い傾向
コンディションが良い時期について聞いたところ、「生理直後」が37.9%と最も多く、生理周期とコンディションが良い時期に関係性を感じている人が約66%という結果となりました。
低用量ピルを服用したことがある人は、約20%
低用量ピル*1の服用経験について、1度でも服用したことがある人は約20%という結果になりました。
*1……※低用量ピルとは 黄体ホルモンと卵胞ホルモンの2種類の女性ホルモンを合わせてできた錠剤です。 避妊の効果の他に生理痛や、月経前症候群(PMS)などにも効果があります。
低用量ピルの使用目的は人によって様々で、「月経痛の改善」と回答した人が64.29%でした。月経痛があるとスポーツに集中しづらくなるのかもしれません。
月経移動をしたことがある人は、約15%
続いて、月経移動*2のために中容量ピルを服用したことがあるか聞いたところ、1度でも利用したことがある人が15.1%でした。「やってみたいが利用したことがない」と回答した人が50%以上を締め、女性アスリートの月経移動への関心が高いことがわかりました。
*2……月経移動とは、旅行・受験・結婚式・スポーツなど、特別な用事と月経が重なって困るような場合、ピルを内服することで月経を移動させ、月経と重ならないようにすることをいいます。
女性アスリートが思う支援してほしいこと
最後に、「どんな支援や制度があったら嬉しいですか?」と尋ねたところ、切実な意見がたくさん寄せられました。
▼寄せられた意見を一部抜粋
・生理用品を安くしてほしい。
・生理用品を配ってほしい。
・ピル料金を支援してほしい。
・気軽に生理、PMS、カラダのことを相談できるサービスがほしい。
・食事の栄養管理のアドバイスがほしい。
全ての女性が過ごしやすい社会へ
今回のアンケートから、生理やPMSで悩みながらも、練習を通常通り行っている女性アスリートの方は多くいることがわかりました。生理やカラダのことについて、男女関係なく知る機会が増えた現代でも、まだまだ課題はたくさんあるようです。
『4MOON』では今後も全ての女性に寄り添ったサービスを提供できるよう、運営を続けていきます。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
▼『4MOON』のダウンロードはこちらから
■アンケート調査概要
調査期間 :2022年6月1日(水)〜2022年7月31日(日)
調査方法 :インターネット
調査対象 :これまで競技を行っていた女性
有効回答数:n=132名(内訳 〜19歳:47名、20〜29歳:64名、30歳〜:21名)
調査エリア:全国
モニター提供元:自社調査
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