NISAは資産運用をするときに使えるお得な制度
最近、NISA(ニーサ)という言葉をよく聞くようになりました。資産運用をする時に使うことができるお得な制度です。これを使うと、投資をして利益が出たときに税金がかからなくなります。
皆さんがお給料をもらうときは、税金その他が引かれた額が銀行口座などに入ってくると思います。資産運用をするときも、例えば投資信託などを購入して、それを売る時に利益が出ていた場合には、税金が引かれます。もし、税金が引かれずに、そのままの額が使えたら嬉しいですよね。NISAの制度がお得というのは、そのような意味です。
2024年からの新しいNISAは、もっとお得になる
2024年1月からは、もっとお得になります。これまでは税金がかからない期間が決まっていたのですが、期限がなくなります。また、生涯で1800万円という大きな金額まで投資しても税金がかからなくなります。制度が大きく変わるため、今話題となっているんです。
なぜ制度が変わったかというと、働きながら資産運用をすることが大切な時代になったから、というのがあります。皆さんも生活する中で、「給料があまり上がらないのに、モノの値段が上がっているな」と感じることはありませんか。もちろん、自分が働くことでお金を稼ぐことは重要ですが、お金にも働いてもらうことで、より豊かな生活を目指せます。
NISAを使う手順としては、まず証券会社や銀行などで証券口座(*1)とNISA口座を開きます。そして、NISA口座において投資信託や株式といった商品を購入することになります。ちなみに、NISAという商品を買えると勘違いされることがありますが、NISAはあくまで制度です。
*1……口座の呼び方は金融機関によって異なります。
毎月少しずつ?臨時収入の時?自分に合わせた資産運用を続けよう
新しいNISAは期限がなくなったとお伝えしましたが、使いたいときに使えるということも、大きなメリットです。
例えば、20代の人がNISAを活用し、将来に備えて毎月数万円ずつ資産運用に回そうとしたとしましょう。
これまでのNISAでは、20年(*2)で税金がかからない期間が終わってしまう仕組みでした。それでは40代には終わってしまいます。家族が増えたり、将来が気になったり、まだまだ資産運用を続けたい年代です。
また、20代ではまだ投資に回せる金額が小さいことも多いでしょう。せっかく年間で投資できる枠が40万円(*2)あっても、使い切れないかもしれません。そうすると枠は消えてしまいました。
新しいNISAでは、1,800万円に達するまで、月々の投資をずっと続けられます。投資できる枠が消えることもなくなりました。「思わぬ出費があって苦しい」という時は、中断してもいいのです。そもそも資産運用に回すお金がないという場合でも、いつ始めてもいいので、焦る必要はありません。
「月々のお金は苦しいけれど、ボーナスの時なら資産運用に回せそう」という方にとっても、新しいNISAは使いやすくなっています。ボーナスなどの臨時収入があった時、その一部を資産運用に回していきましょう。長い時間をかけることで、お金を育てていくことができます。
*2……2023年までの「つみたてNISA」の場合、非課税となる枠は毎年40万円まで、非課税の期間が最長20年とされていました。
まとめ
新しいNISAのスタートによって、資産運用に取り組んでみようとする方が増えているようです。といって、焦りは禁物。お金の使い方や生活のスタイルはひとりひとり違います。自分にとって無理なく続けられる資産運用を少しずつ始めていきましょう。
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