片化粧とは?
片化粧(かたげしょう)とは、お通夜・お葬式・法事にふさわしい清楚な薄化粧のことです。
普段のメイクは自分を美しく魅せることが主な目的だと思いますが、片化粧は身だしなみを整え、故人やご遺族に対して礼を尽くすことが目的。
喪主・ご遺族・友人・部下・同僚などの立場に関係なく、参列者全員が故人に対して敬意を払うために片化粧することが慣わしとなっていますよ。
片化粧のポイントは?
片化粧のポイントは、全体的にマットな質感で色やツヤを抑えた仕上がりにすること。
- 〈ベースメイク〉ツヤ肌はマナー違反です。マット肌に仕上げましょう。メイク直しができない場合があるので、ファンデーションは薄づきで崩れにくい仕上がりにします。
- 〈カラーメイク〉パールやラメが入ったアイテムはマナー違反です。肌の色に近い、なじみやすいカラーを使いましょう。
- 〈その他のマナー違反〉 つけまつげ、カラコン、過剰なアイライン、リップグロス、派手なネイル(ネイルを落とせないときは黒レースの手袋をつけましょう)など
片化粧の〈ベースメイク〉
- [A]SANA(サナ)「毛穴パテ職人 乾燥防止下地」※皮脂が気になる方は“皮脂崩れ防止タイプ”の化粧下地をお使いください
- [B]POLA B.A(ポーラ ビーエー)「3Dコンシーラー」01 ブライトアップベージュ
- [C]POLA B.A(ポーラ ビーエー)「3Dコンシーラー」02 カバリングオレンジ
- [D]NARS(ナーズ)「ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N」
- [E]MAQuillAGE(マキアージュ)「ドラマティックパウダリーEX」オークル10
- [A]を顔中心から外に向かって首まで塗布。
- 目の下のクマ部分に[B]と[C]を混ぜてクマをカバーできるカラーを作り塗布。
- [B]を明るさが欲しい眉尻の下・鼻筋、アイシャドウベースの代わりにアイホールの半分くらいまで薄く塗布。
- [D]をフェイスブラシまたはパフに取り全顔と首に薄く塗布したあと、厚みのある乾いたスポンジで軽く押さえてFIX。
- [E]を付属のスポンジ片面1/3くらい取り、顔中心から外に向かって優しくスポンジをすべらせて半顔に。同じように残り半顔も。おでこと顎はスポンジに残ったものを塗布。再度、厚みのある乾いたスポンジで全顔を軽く押さえてFIX。
片化粧の〈カラーメイク〉
- [F]WHOMEE(フーミー)「マルチアイブロウパウダー」ブラウンカーキ
- [G]ちふれ「パウダーチーク」111 ピンク系
- [H]KISSME FERME(キスミーフェルム)「リップライナー」01
- [I]Visee(ヴィセ )「ネンマクフェイクルージュ」PK852 (限定カラー)
- [J]3650(サンロクゴーゼロ)「3650 マスカラ」WPブラウン
カラーメイクは順番通りでなくても大丈夫です。
- [F①]を上まぶたのキワからアイホール半分くらいまで塗布。目を開けたときにアイシャドウが見えない範囲に。
- [F②]でアイブロウを。自眉に近い色で太すぎず長すぎない眉が◎
- [J]を上まつ毛の根元から軽く塗布。主張しすぎないナチュラルなまつ毛に。涙を流したときのためにウォータープルーフタイプのマスカラを使いましょう。
- 口紅をラフ塗りするとカジュアル感が出てしまうので[H]で輪郭を取ってから[I]を塗布。リップブラシで輪郭を取る場合は[H]を使用しなくてもOK。
- チークは必須ではありませんが、使用する場合は顔の凹凸で影ができる部分と凹んだこめかみ部分に薄くふんわりと[G]を塗布してほのかにカバー。
片化粧が完成
全体的にマットな質感で色を抑えた片化粧の完成です。
マナー違反になるのでハイライトを使用していませんが、パウダーファンデーションを顔の側面にほとんど塗っていないので、自然な立体感のある仕上がりになりますよ。
マナーを守って故人に敬意を
悲しいお知らせは届かないことが1番ですが、もしものときのために片化粧を知っておくと、当日慌てなくて済みますよね。
片化粧はナチュラルメイクに似ているようで少し違います。片化粧のポイントを押さえてメイクをすることで故人に敬意を払い、最期のお別れをしましょう。
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