【ゾッとする怖い話】古い歩道橋の階段に、子どもの頃からずっといたもの

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私の通学路にあった、妙な噂が流れる古い歩道橋。
高校を卒業して地元を離れ、歩道橋のこともすっかり忘れていました。
久しぶりに帰省することになり、歩道橋を訪れてみると……。

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私を助けてくれていたのは

古くなった歩道橋。出典:stock.adobe.com

高校時代、通学路には古い歩道橋がありました。
かなりボロボロなうえにすぐ近くに信号もあるため、わざわざ階段を上り下りしてまで使う人は今も昔もほとんどいません。

ただ、私の学校ではその歩道橋にまつわる妙な噂がありました。

橋の上で右回りに2回転半したあと、手拍子を3回。
その場で右、左、右の順番に足踏みしてから階段を降りると、100円玉が落ちているというものです。

当時の私の家はかなり貧乏で自由に使えるお金なんてほとんどなく、その日のご飯すらも怪しい日が続いていました。

そこで半信半疑ながらも試してみると、本当に階段に100円玉が落ちていたのです。

次の日も、その次の日も同じでした。
私は人目に触れないように早朝に家を出ると、毎日のようにその「裏技」を使って100円を拾い、その日食べるものを買っていました。

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懐かしの歩道橋で……

夜の住宅街出典:stock.adobe.com

やがて高校を卒業して地元を離れ、歩道橋のこともすっかり忘れていたのですが、先日久しぶりに帰省することに。
深夜、当時の友人と会った帰り道に例の歩道橋を見つけました。

懐かしくなった私は、信号ではなく昔のように橋を渡ることにします。
そして、ふと思い立ってあの「裏技」も試してみました。

右回りに2回転半。 手拍子を3回。 右、左、右と足踏み。

いい歳して何をやっているんだろう。
そう思いながら階段を降りましたが、昔と違って100円は落ちていません。

「あれは何だったんだろう」

そんなことを考えながら階段を降りていると、突然、足首を強く掴まれました。

驚いて振り返るも、薄暗い階段には自分以外誰もいません。
何かに引っかかったのかと思いましたが、足首には明らかに指のような感触があります。

そして背後から、声が。

「久しぶりだね。寂しかったよ。ずっと会いたかった、もう離さない」

全身から血の気が引きました。

「怖い!嫌!助けて!!!」

夢中で叫んだ瞬間、足首を掴んでいた力がふっと緩みます。
私はその隙に階段を駆け下り、そのまま振り返らずに家まで逃げました。

必死に逃げ出した後に思い返してみると、不思議なことがあります。
あのとき足を掴んでいた何かは、私が拒絶した途端にまるで傷ついたかのようにゆっくり手を離したのです。

あの時、毎日のように私を助けてくれたのは、一体誰だったのでしょうか。
考えたところで答えはわかりません。

もしかしたら、あの日から今日までずっと、あの階段にはあれがいたのかもしれません。

ただ、もうあの歩道橋を使うことはないですね。

※この物語はフィクションです。
※記事に使用している画像はイメージです。

さしすせそそぎ

◆さしすせそそぎ

怪談や都市伝説、モキュメンタリー作品が好きで日頃からさまざまなホラーコンテンツに触れています。不気味な余韻が残る物語や「読まなければよかった」と思いながらも続きが気になってしまうような怖い話をお届けできればと思っています。
特に、人の悪意や心理が生み出す恐怖を描いた作品や読み終えたあとにもう一度振り返りたくなるような意味が分かると怖い話、ひんやりとした読後感が印象に残る物語が好きです。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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さしすせそそぎ

怪談や都市伝説、モキュメンタリー作品が好きで日頃からさまざまなホラーコンテンツに触れています。不気味な余韻が残る物語や「読まなければよかった」と思いながらも続きが気になってしまうような怖い話をお届けできればと思っています。
特に、人の悪意や心理が生み出す恐怖を描いた作品や読み終えたあとにもう一度振り返りたくなるような意味が分かると怖い話、ひんやりとした読後感が印象に残る物語が好きです。

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