【ゾッとする怖い話】「それ、まだあったんだ」祖父が長年大切にしてきた神棚

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頑固者の祖父が一人でずっと住み続けていた実家。
亡くなったことをきっかけに整理をしていると、神棚の奇妙な点に気付きました。

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誰も近付けなかった神棚

神棚出典:stock.adobe.com

最近、父方の祖父が亡くなりました。

祖父はかなり頑固な人で、祖母が亡くなってからも古い実家に一人で住み続けていました。
仕事の都合で実家に住むのは難しかったので、両親が自分たちの持ち家で一緒に暮らすよう勧めても聞く耳を持ちません。

最終的には訪問介護を利用しながら、私たち家族も定期的に様子を見に行くことで生活を支えていました。

そんな祖父は、家族にすら触らせないどころか、近付くことすら許さないものがありました。

祖父の寝室の隅にある、小さな神棚。

母が掃除をしようと部屋に近づいただけでも、

「そこは触らなくていい!」

と強い口調で止めるほど。
お供え物や掃除も必ず祖父自身がしていました。

何を祀っているのか聞いても、

「お前たちには関係ないだろう」

と突き放すように言うだけでした。

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祖父の遺品整理

その祖父が亡くなったことで、家族で実家の遺品整理をすることに。
家はすぐに売却する予定もなく、当面は空き家にすることが決まりました。

そこで問題になったのが、例の祖父が長年大切にしてきた神棚です。

誰も住まない家では当然、今までのように管理することができません。
両親と相談し、放置するくらいならば、きちんとした形で処分してもらうほうが良いだろうという話になりました。

まずは中にあるものを確認しようと、父が神棚の扉を開けます。

長年、祖父があれほど近づけさせなかった場所を暴くことになる。
その事実に何となく緊張しながら見ていると、中には古びた御札が一枚納められていました。

父がそれを手に取った途端、首を傾げます。

「これ、神社の札じゃないぞ」

私も横から覗き込みましたが、確かに神社の名前らしきものはありません。

代わりに書かれていたのは、見知らぬ人の名前でした。
名字も私たちとは違います。

父も母も知らない名前。
念のため親戚にも尋ねて回りましたが、ほとんどが「名字すら聞いたことがない」と言うだけです。

大叔母が知っていた名前

文字を書く男性の手元出典:stock.adobe.com

ただ、祖父の妹にあたる大叔母だけは、その名前を聞いた瞬間に黙り込みました。

「それ、まだあったんだ」

重々しい空気の中、その一言だけぽつりと呟いたきりで、詳しく聞こうとしても大叔母はそれ以上話してくれませんでした。

結局、御札に神社の名前が書かれておらず、どこに納めればいいのか分からないため、ひとまず処分は保留になっています。

……気になることは、もうひとつあります。

あの御札の裏には、祖父の字で短くこう書かれていました。

「毎日忘れないこと」

祖父は何十年もの間、いったい誰を祀り、忘れないようにしていたのでしょうか。

※この物語はフィクションです。
※記事に使用している画像はイメージです。

さしすせそそぎ

◆さしすせそそぎ

怪談や都市伝説、モキュメンタリー作品が好きで日頃からさまざまなホラーコンテンツに触れています。不気味な余韻が残る物語や「読まなければよかった」と思いながらも続きが気になってしまうような怖い話をお届けできればと思っています。
特に、人の悪意や心理が生み出す恐怖を描いた作品や読み終えたあとにもう一度振り返りたくなるような意味が分かると怖い話、ひんやりとした読後感が印象に残る物語が好きです。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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さしすせそそぎ

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特に、人の悪意や心理が生み出す恐怖を描いた作品や読み終えたあとにもう一度振り返りたくなるような意味が分かると怖い話、ひんやりとした読後感が印象に残る物語が好きです。

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