コロナ禍、ロンドンから軽井沢へ【渡邉香織さんインタビュー・後編】 

コロナ禍、ロンドンから軽井沢へ【渡邉香織さんインタビュー・後編】 

LIFESTYLE

foxco(フォクスコ)の名前で活動中の、イラストレーター・渡邉香織(わたなべかおり)さん。多くのグローバルブランドとコラボするなど、世界から愛され注目される彼女への、お仕事インタビュー後編。

4MEEE
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2021.11.14

渡邉香織/イラストレーター・foxco

渡邉香織

人や動物、コスメ、ファッションなどを、ユニークかつ鮮やかに表現するイラストレーター・foxco(フォクスコ)/渡邉香織(わたなべかおり)さん。

お仕事との向き合い方や、イラストを描く原動力になっているという「旅」についてインタビューしました。

前編の記事を読む

軽井沢での生活から、旅のようなインスピレーションを

渡邉香織

————前編で、旅はイラストを描く原動力だとお話ししてくれました。具体的に、旅先でどんなものを見てインスピレーションを受けているんですか?

旅先のカラーパレットがひとつのインスピレーションです。例えばロンドンだと薄いブルーが綺麗だと思うことが多かったのですが、東京で見るブルーと印象が違う。観察して、「ロンドンの建物や空のグレーが背景にあるからブルーの看板が映えているのかな?」と想像したり、考えるのが好きです。そんな風に現地ならではのカラーパレットを見つけていくのがとても楽しいです。

あと、旅する場所によって人が変わっていくのがすごく面白いです。例えば、ハワイだと、1日中芝生に寝転んでいる人がいるし、ニューヨークだと、ヒールでカツカツかっこよく歩いている人がいます。パリだと、街中でずっと喋っている2人が素敵だったりします。空気と街と天候が変わると、そこで暮らしている人たちもその街並みに溶けこんでいて、それを見つけて描くのが好きです。

————コロナ禍でなかなか旅に出かけることができない状況を、どのように過ごしていましたか?

コロナ禍になる前、最後に行った海外はロンドンです。ロンドンを拠点に活動しようと思い、引っ越して半年くらい経った頃に新型コロナウイルスが流行りだして、来週から飛行機が飛ばなくなるよという状況になったので、慌てて日本に戻ってきました。友人の家にずっと荷物を置いたままなので、落ち着いたらロンドンに戻らないと(笑)。

日本に戻ってきてからは、軽井沢に家を借りました。犬と一緒に行って、そこで絵を描いたり仕事をしたりして過ごしました。犬たちと一緒に、家以外の場所で生活をするのは初めて。私は犬たちのことを全てを知り尽くしていると思っていましたが、大きな間違いだったことに気がつきました。都心でののんびりした振る舞いから一転して、森の中では小動物を見つけてくるのが上手だったり、虫を取るのが上手だったり。いろんなことに可能性があるんだということに気づけました。

————可能性があるというのは、具体的には?

これまでは、旅に出ることで新しい出会いがあったり、そこから刺激やインスピレーションを受けたりしてイラストを描いていると思っていました。でも、軽井沢での生活からも旅のようなインスピレーションをたくさん受けることができたので、旅に出ることだけではなく、身近なところで視野を広げることでも、いろんな可能性が広がるなと感じています。

渡邉香織

————軽井沢で生活すること以外に、コロナ禍で旅に行く代わりにしていたことはありますか?

アトリエにいる時間が増えたのできれいにしたり、都内のホテルに泊まりに行ったり、そのときの状況を見ながら、環境を変えるということをしていました。都内のホテルにステイすることはあまりなかったので、新鮮な気持ちになりました。

————今度、また自由に旅ができるようになったとき、真っ先に行きたい場所は?

まずは、荷物を取りにロンドンに行きたいです(笑)。それ以外だと、ここ数年、毎年夏になると台湾に住んでいる高校時代の友人に会いに行くというのがルーティンになりはじめていたので、友人に会いに台湾に行きたいです。台湾は、街の人たちがすごく優しくて素敵な場所なんです。

私にとって年齢は、大きな意味を成していない

渡邉香織

————渡邉さんは、4MEEE読者と同世代。30代という節目を迎えたことで何か変化はありましたか?

30代になるということに対して、特別な意識はありませんでした。人生という時間の中で、生きている年数を数字にすると30代になったというくらいの感覚。30歳になるタイミングがコロナ禍だったので、自宅で犬と静かにその日を迎えました。私にとって年齢は、大きな意味を成していないというか、この歳に何があったというナンバリングみたいなものに近いかもしれないです。「何歳だからこう」ではなく自分起点でものごとを考えます。

————年齢に縛られずに生きていくのはとても素敵なことですね。

小学生のときに、人生の年表を書かされたことがあります。まわりの子が、「25歳で結婚」とか「28歳で出産」と年表に書いているのを見たときに違和感がありました。「相手が必要なものは20歳になるかもしれないし、50歳になるかもしれない。書かないでおこう」と子どもながらに思っていました。なので私は年表にそういう項目は書かず、絵を描くことやデザインの仕事をしている自分について緻密な計画を記入したんです(笑)。なので、昔からこういう考え方です。

————ありがとうございます。最後に、渡邉さんが今後挑戦したいことを教えてください!

すでにはじめているのですが、今、アニメーションがすごく楽しいので、これからもっと試行錯誤して色々作りたいです!

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“旅は、イラストを描く原動力”だと話してくれた渡邉さん。
そんな、旅を心から愛する彼女が、世界最大級の宿泊予約サイト『Booking.com(ブッキング・ドットコム)』の新キャンペーン「Booking Explorers」に参加中!

オーストラリア、インド、ベトナム、台湾、日本の各国から、旅や冒険への情熱を持ち続ける「冒険者」1組を選出し、大切な旅先や忘れられない旅の思い出、旅を通して受けた影響、そこから得た知識、今後の旅に向けての希望のメッセージなど様々な旅のストーリーを紹介するキャンペーンのようです。

コロナ禍で旅行に行けない今、渡邉さんが何からインスピレーションを得ているのか、どのように過ごしているのか、旅への希望のメッセージをアジア各国の旅行者に届けてくれています。ぜひチェックしてくださいね!

冒険者・渡邉香織のメッセージ

 

◆渡邉香織・わたなべかおり/イラストレーター・foxco Instagram
1990年6月25日生まれ、東京都出身。foxco(フォクスコ)の名前でイラストレーターとして活動。高校時代をカナダ、大学1年間をフランス・パリ第一大学(ソルボンヌ)芸術学部で過ごす。 パリ留学中にイラストを描き始め2016年冬から本格的にイラストレーターの仕事をスタート。 外資系IT企業との副業で活動していたが2017年6月に独立。ファッション誌へのイラストやブランドとのコラボレーション、 映画ファッションについてイラストと綴る連載、テレビの生放送でも絵を描くなどジャンルを問わず幅広く活動中。

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Model:Kaori Watanabe
Photographer : Chiai
Writer:Kahori Uehara
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