映画『そばかす』伊藤万理華

衝動的な『これをやりたい!』という気持ちを大切に。伊藤万理華さん単独インタビュー

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乃木坂46の一期生メンバーとして活躍後、本格的に俳優として活動されている伊藤万理華(いとうまりか)さん。クリエイターの一面もある彼女に、今回出演される映画『そばかす』の見どころや私生活について根掘り葉掘り聞いてきました!キュートでクールな表情にもご注目♡

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2022.12.14

【伊藤万理華さん出演】期待の新作映画『そばかす』

映画『そばかす』オフィシャル

©2022「そばかす」製作委員会

アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』(21、濱口竜介監督)で日本アカデミー賞新人俳優賞など数々の賞を受賞した、三浦透子(みうらとうこ)さんの初の単独主演作となる映画『そばかす』。

三浦さん演じる蘇畑佳純(そばたかすみ)は人に恋愛感情を抱くことがなく求めてもないが、30歳を迎え周囲には恋愛や結婚の話が飛び交う。女性は結婚するのが当たり前とでもいうかのような、どこか昔ながらの空気が漂っている周囲とのギャップを感じ、自分のことは理解されないと感じている。

佳純の妹・睦美役に伊藤万理華(いとうまりか)さん、親友役に前田敦子(まえだあつこ)さん、そして物語の鍵となる天藤役に友情出演の北村匠海(きたむらたくみ)さんという豪華なキャスト陣。

佳純と周りの人々の日常や感情をリアルに描いた、繊細だけれども晴れやかな気持ちになる快作です。

「映像の現場が好き」伊藤万理華さん単独インタビュー

映画『そばかす』伊藤万理華

主人公・佳純の妹である睦美を演じられた、俳優の伊藤万理華さんへ4MEEEの単独インタビューが実現!今作の見どころから伊藤さん自身のことまで、たくさん聞いてきました♡

————今作の台本を初めて読んだときの感想は?

「一言で説明するのは難しい映画ですね……。“アセクシャル”をストレートに描く映画はあまりないと思うのですが、多様性が問われる今の時代にはこの映画はとても大きな意味を持つと思います。そういう作品に自分が関われたことが嬉しいです

私が演じた睦美は、いわゆる女性としての“普通”といわれるような人生を歩んでいる人物。結婚して旦那さんがいて妊娠中で。そういう存在が1人いることで、姉の佳純や周りの人の存在がいい意味で浮かび上がっていました。

佳純と睦美は全く違う人物で違う人生を歩んでいるけれど、実家で一緒に過ごしているときは紛れもなく姉妹という関係。佳純にとっても睦美にとっても、距離感や関係性がちょうどよい関係だと思いました」

映画『そばかす』伊藤万理華

————印象に残っているシーンはある?

「家族で焼き肉を食べているときにいろいろと発覚するところかな。そのシーンは、本読みもリハーサルもしっかり行った上で、1カット6分くらいの長回しで撮影しました。みんなで普通の会話をしている流れでだんだんと睦美がヒートアップしていく感じがとても生々しくて、長回しをしたからこそあのリアルさが出たと思います。

旦那さん役の前原瑞樹(まえはらみずき)さんがいつも面白くて、2人ともいい表情なのでぜひ注目してほしいです」

————ファッションや写真、アート、雑貨など多方面で活躍されている伊藤さん。“好き”を大事にできる理由は?

「一番の理由は、自分を肯定したいからです。私は表現者という立ち場なので、その立ち場も理解しながら自分が好きなことをどう実現したらいろいろな人のためになるかを考えています。

衝動的に『これをやりたい!』と思う気持ちは新鮮で大切。それを形にして周りの人に共有することが、私にとってやりがいを感じる瞬間です。だから、好きなことができたときには実行したほうがいいと思います。変に使命感を持っているというわけではありませんが、自分のことを応援して受け入れてくれる人がたくさんいるので、私は表に出て表現することが今は合っているのかなと。

映画『そばかす』伊藤万理華

芝居ばかりやっていると、自分自身がすり減っていくような感覚が昔はありました。最近は、今回の作品のように自分が好きで心からやりたいと思える作品に出演させていただけるので、そんな感覚はあまりなくなってきました。

それでも、芝居以外に表現したいことがたくさんあって。自分を土台にして『コレとコレを組み合わせたら面白いんじゃないか』『他の人はコレまだやっていないんじゃないか』というようにアイディアを考えて実現していく時間が好きです」

————次にやりたいことは?

「12月にいろいろなクリエイターさんとコラボした作品を掲載した『LIKEA』(PARCO出版)という本を出します。それを作るきっかけが雑誌を作ってみたいと思ったところからでした。でも、紙でもWEBでも雑誌って定期的に出す必要があるから、今回は本でという選択肢になりました。だから今でもいつかは雑誌を作ってみたいなと思っています。

あとは、ギャラリーのような人が集まる空間が好きなので、自分でそういう空間を持てたらいろいろなことが出来そうだなと思いました」

映画『そばかす』伊藤万理華

————今後の目標は?

「この『そばかす』の撮影でも感じたのですが、映像の現場が好きなので自分ができる役がある限りずっとやっていきたいですね。

プライベートは……、最近はあまりできていないけど健康のために自炊をもっとしなきゃなと思っています。作ってみたいのは、餃子かな(笑)。自分だけのために作るのってなかなか気が乗らないので、友だちとワイワイしながら作れるものがいいですね。前に友だちと皮から餃子を作ったことがあって、楽しくて更に美味しかったのでまたやりたい!」

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芝居にもクリエイターとしての活動も、心から楽しんで真剣に向き合っていらっしゃる伊藤さん。作品ごとに全く違う表情を見せてくれる伊藤さんが、今回はどんな姿で魅了してくれるのか楽しみです。映画『そばかす』は、2022年12月16日(金)から新宿武蔵野館ほかで全国公開。ぜひ、劇場へ足を運んでみてください♪

映画『そばかす』伊藤万理華

 

◆伊藤万理華 Instagram
いとうまりか。1996年2月20日生まれ、大阪府出身。
2011年から乃木坂46一期生メンバーとして活動し、17年に同グループを卒業。現在は俳優としてドラマ、映画、舞台に出演する一方、PARCO展「伊藤万理華の脳内博覧会」(17)、「HOMESICK」(20)を開催するなど、クリエイターとしての才能も発揮。2022年12月には書籍『LIKEA』(PARCO出版)を刊行、その本を軸に発想を得たパルコ展覧会三部作最終章『LIKE A EXHIBITION LIKEA』を開催。カルチャーアイコンとしても支持を集める。初主演映画『サマーフィルムにのって』(21、松本壮史監督)では国内映画賞のトップバッターTAMA 映画賞にて最優秀新進女優賞を受賞、第31回日本映画批評家大賞にて新人女優賞を受賞するなど、多岐に渡って活動中。

 

◆そばかす 公式HP
三浦透子 前田敦子 伊藤万理華 伊島空 前原滉 前原瑞樹 浅野千鶴 北村匠海(友情出演) 田島令子 坂井真紀 三宅弘城
監督:玉田真也 企画・原作・脚本:アサダアツシ
主題歌:「風になれ」三浦透子(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
音楽・録音・音響効果:松野泉
製作幹事:メ〜テレ / 配給:ラビットハウス / 宣伝:フィノー / 製作プロダクション:ダブ
(not) HEROINE movies メ〜テレ60周年 助成: 文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業) / 独立行政法人日本芸術文化振興会
©2022「そばかす」製作委員会

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Photographer : chiai
Interview:4MEEE
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