【リアル給与明細】37歳、営業職の場合
プロフィール
37歳、男性
接客業、営業職
▼現状
月の労働時間は160時間、残業なし。
現在の仕事に就いて16年目。
【相談内容】上司を見ていると、現在より役職が上がると給料と責任が見合わなくなると感じています。本業は現状を維持して副業を始めるのが理想的だと思っていますが……
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
本業より副業を伸ばしたほうがいい?
相談者さんの給与明細を見ると、基本給が152,100円で各種手当が合計245,000円となっています。
お給料の総額は397,000円。
営業職の平均月収は平均30万〜40万円ですので、悪くないお給料額といえそうです。
*……参考 https://career.nikkei.com/feature-job/0100000/002346/
ただ、気になるのが基本給の低さ。
一般的に、お給料に占める基本給の割合は9割程度ですが、質問者さんの場合は基本給の割合が約4割となります。
会社側は基本給を低く設定することで、ボーナスや残業代、退職金などを低く抑えることができます。
中には純粋に社員を思って手当を多くのせている会社もありますが、あまりにも基本給の割合が低い会社には注意が必要といえます。
相談者さんが感じている「役職が上がるとお給料とのバランスが悪くなる」という感想は、当たっている可能性が高そうですね。
現在の会社にフルコミットするよりは、余力を残して副業にチャレンジすることが得策といえそうです。
sino's アンサー『本業の会社にフルベットするのは危険。上手にリスク分散を』
今回のアドバイスのポイントは『本業の会社にフルベットするのは危険。上手にリスク分散を』です。
誰もが自分の会社に愛着があると思いますが、どんな会社でもその会社にフルベットする(=自分のすべてを賭ける)のは危険です。
給与明細から会社の体質を分析したり、相談者さんのように上司を見たりして、冷静に自分の今後について考えて副業を検討するなどの対策をすることで、上手に将来設計したいですね。
まとめ
・基本給が安い会社は要注意。給与明細を見るときは、総額だけでなく細かな点もチェックして。
・本業のみにフルベットせず、副業を始めて上手にリスク分散を。
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