どんなドラマ?
『笑うマトリョーシカ』は、日本推理作家協会賞や山本周五郎賞など多くの受賞歴を持つ小説家・早見和真(はやみかずまさ)さんによるミステリー小説が原作のドラマ。
現在、TBS系列・金曜ドラマ枠で放送中です。
未来の総理候補との呼び声も高い、若き政治家と秘書。二人に違和感を抱いた女性記者による本格ヒューマン政治サスペンス。
女性記者は彼らの隠された過去を暴くために奮闘しますが、その先に見えたものとは……。
主人公の敏腕新聞記者・道上香苗を演じるのは、水川あさみ(みずかわ)さん。
父親の不審死と、その父親が生前取材していた事件の背景に浮上した政治家・清家とその秘書・鈴木にたどり着きます。やがて彼女は、清家をめぐる欲望の渦に巻き込まれることに……。
43歳の若さで厚生労働大臣として初入閣した、若き政治家・清家一郎役に、櫻井翔(さくらいしょう)さん。初の政治家役に挑まれています。
そして、清家を長年支える謎多き政務秘書官・鈴木俊哉役を演じるのは、玉山鉄二(たまやまてつじ)さん。
配信サービス
・U-NEXT(ユーネクスト)
・TVer(ティーバー)
登場人物
・道上香苗……水川あさみ(みずかわあさみ)
・鈴木俊哉……玉山鉄二(たまやまてつじ)
・清家一郎……櫻井翔(さくらいしょう)
・謎の女……高岡早紀(たかおかさき)
あらすじ
43歳の若さで厚生労働大臣として初入閣した若手議員・清家一郎は、印象的な笑顔と自由主義な言動で人気を集めていた。未来の総理候補とも言われており、新内閣の目玉として注目を集めていた。
一方、東都新聞文芸部の記者・道上香苗は、清家が執筆した自叙伝の紹介記事を取材するため愛媛県・松山にある彼の母校を訪れていた。
ところが、当時の担任から語られた清家は、現在の頼もしいイメージとはかけ離れた姿だった。そして自叙伝には登場しない、鈴木俊哉という右腕の存在。当時、鈴木は清家を生徒会長にするため指導し、政治家となった今も政務秘書官として清家を支えている。
「清家はなぜ、それほど重要な人物である鈴木を自叙伝に登場させなかったのか」道上は違和感を覚える。
そんな中、父から一本の電話が入る。父はかつて社会部の敏腕記者として務めており、しばらく会っていなかった。「調べていることがある」と道上に相談を持ち掛けた瞬間、父は突然の交通事故で絶命してしまい……。
最後に笑うのはマトリョーシカなのか
抜群の人気を誇る若き政治家と有能な秘書。得体の知れない不気味さに気づく新聞記者。栄光の裏で起きる数々の不審死。
彼らを取り巻く黒い闇を追っていくうちに、気づけば巻き込まれることになる記者の道上。
非の打ち所がなく完璧に見える政治家の清家とその秘書官ですが、「何かがおかしい」と主人公・道上が違和感を覚えます。
主体性を感じない清家と謎多き秘書の鈴木が、不気味に物語を司る政治サスペンス。
何を考えているか読めない、正体の知れない清家を演じる櫻井翔さんと、陰で操る秘書官の鈴木を玉山鉄二さん。対照的でいて、お二人が役柄にぴったりハマっているのも本作の魅力。
清家をヒトラーと例え、裏でヒトラーを操るハヌッセンを鈴木と見立てられていますが、実は本当のハヌッセンとは……。
回を追うごとに謎が解き明かされいきますが、先が読めないストーリー展開に毎回手に汗握らされます。
カギを握る人物たちが次々と不審な事故に遭い、父も不可解な交通事故で亡くした道上は事故の真相を追っていく。
犯人だと疑う人物が続々と入れ替わり、深まる闇が主人公をじわじわと巻き込む展開にハラハラせずにはいられません。
現在絶賛放送中の本作。
まだ観ていないという方は、現在TVerでも配信されているので、ぜひ観てみてくださいね。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。