【ゾッとする怖い話】「まずはそちらの女性から」誰もいないはずのエレベーターで起きた恐怖体験

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一人きりだと思っていたエレベーター。
その空間に、なにか違和感を覚えたことはありませんか?
今回は、そんなエレベーターで起きた怖い話をご紹介します。

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松木あや
松木あや
2025.05.07

一人だったはず

銀色の扉のエレベーター出典:stock.adobe.com

とあるビルのエレベーターに乗ったときのこと。

“バチン”

突然、電気が消え、エレベーターの動きが止まりました。
どうやら停電したようなのですが、すぐに停電灯がつき、薄暗い空間が広がります。

私は少し動揺したものの冷静に非常ボタンを押し、じっと人が来るのを待つことに。

「はぁ、とんだ災難だ……」

溜め息を漏らしてスマホの画面を見ると、圏外の表示。
暇を潰せる道具も絶たれ、突然訪れた不運に思わず天を仰ぎました。すると……

「っ……!」

頭上に小さな鏡がついていることに気が付いたのです。
そしてふと上を見上げたタイミングで、私の後ろに、女性の姿が見えました。

再確認

このエレベーターには、私しか乗っていなかったはず。
驚いてすぐに鏡から視線を逸らします。

心臓は早鐘を打ち、頭は真っ白に。

しかし、見間違いだったかもしれません。
もう一度、恐る恐ると鏡を確認すると……

「ひっ、ひいっ……!」

そこにはやはり、女性の姿が。
そして先ほど見上げたときと違っていたのは、女性は私に覆い被さるようにして、後ろから両腕を回していたのです。

駆け付けた管理人

エレベーターのボタン出典:stock.adobe.com

あまりの恐怖に、私はその場にしゃがみ込み、膝を抱え込みました。
「早く誰か来てくれ!」そう心の中で祈りながら、ひたすらにその場で丸くなっていたのです。すると……

“パッ”

電気が復旧し、エレベーターが動き始めました。

「大丈夫ですか!?」

そうして開いたドアから、ビルの管理人と見られる男性が心配そうに声をかけてくれました。うずくまっていた私を見て、驚いたのでしょう。
男性が差し伸べてくれた手に、私は安堵から涙が滲みそうになりました。

そうして「ありがとうございます」とお礼を伝えながら、その手を取ろうとすると……

「お二人とも、もしかして気分が悪いでしょうか?申し訳ありませんでした!まずは、そちらの女性から!」

男性は、私の後ろに手を伸ばしました。

※この物語はフィクションです。
※記事に使用している画像はイメージです。

松木あや

◆松木あや

ホラーやオカルトが好き。在住する東北の地で、ひんやりとした怖い話を収集しています。
恐怖体験の「おすそわけ」を楽しんでもらえると嬉しいです。

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松木あや

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