【ゾッとする怖い話】この女の子、どこか不自然。夜の公園で目撃した恐怖体験

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たまたま通りかかった公園で見かけた、とある女の子。
普段であれば違和感のない光景ですが、時刻は夜の12時をまわっていました。
女の子は、一体なにをしているのでしょうか……。

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松木あや
松木あや
2025.05.27

一人きりの女の子

夜の公園出典:stock.adobe.com

暇を持て余し、夜の散歩に出かけたときのことです。
近所のとある公園の前を通りかかると……

「あれ……?」

公園の真ん中に、一人でたたずむ女の子の姿が見えました。
年齢は5〜6歳くらいでしょうか。

時刻は夜の12時をまわった頃。そんな時間に、子どもが一人きりで公園にいるのは不自然な光景です。
心配になった私は、公園の外から女の子へ声をかけてみることに。

「こんばんはー、ねえ、お父さん、お母さんはー?」

しかし女の子は、こちらを振り返りません。

心配

あたりはシンとしているため、恐らく声は届いているでしょう。

子ども特有の、照れや人見知りで、反応がないのかもしれません。
それなら、下手に近付いても怖がらせるだけ。私はそのまま距離を保ったまま、女の子の様子を観察することにしました。

しかし女の子はなにをするわけでもなく、ただ公園の真ん中に立っているだけ。
もし迷子や家出で公園に来たのなら、ベンチやブランコに座ったりしていそうなものですが……。

そうしてしばらく様子を見ていると、女の子に動きがありました。
女の子は、公園に設置されているトイレへと入っていきました。

しかし、5分、10分と経っても、出てくる様子がありません。
心配になった私は、女の子の様子を伺いにトイレへ向かいました。

“ギョロリ”

ドアノブ出典:stock.adobe.com

「お、おーい……」

声をかけながら、暗いトイレの中を進みます。
電気は壊れているようでした。仕方なく、スマホのライトでトイレの中を照らします。

しかし……こんな暗がりの中、女の子はよく先へ進めたものです。

そのときでした。

“ガタガタガタッ!バンッ!”

一番奥の個室から、激しい物音が。
それはまるで、バタバタと暴れる足が、壁を蹴り上げているかのような……

心配になった私は、その個室の前に駆け付けます。個室のドアは、開いているようでした。
そうして、スマホのライトで個室内を照らすと……

「っきゃ、きゃあああっ!?」

そこには、便座にダラリともたれかかる、女の子の姿が。
大きく開いた口からはヨダレを垂れ流し、顔は真っ白。
重力に負けた頭は、あらぬ方向を向いています……

『死……んでいる』
一瞬にしてそう感じ、警察に連絡しようとスマホの画面に指を滑らせたときでした。

「っひ……!?」

女の子は、見開かれた眼球だけを“ギョロリ”とこちらに向け……

「ああぁあ……くるしぃ、くるしぃ……くるしぃぃいい、ああぁあああっ」

私の目を見つめながら、悶絶するように、悲痛な声をあげてきたのです。

その光景は……

「ひいいいいぃっ!!」

あまりの迫力に、スマホを床に落とす私。
震える手で拾い上げ、再び個室を照らすと……

「あっ、あれ……!?」

女の子の姿が、ありませんでした。

後日知ったのですが、その公園のトイレでは昔、幼児の殺害事件があったのだそう……。
当時の私は引っ越してきたばかりで、その事件を知らなかったのです。

私が見た、あの女の子は、もしかして……
今でもあの公園のトイレで苦しみ続ける、女児の悲痛な“念”が見せた光景だったのかもしれません。

※この物語はフィクションです。
※記事に使用している画像はイメージです。

松木あや

◆松木あや

ホラーやオカルトが好き。在住する東北の地で、ひんやりとした怖い話を収集しています。
恐怖体験の「おすそわけ」を楽しんでもらえると嬉しいです。

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松木あや

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