【ゾッとする怖い話】廊下をじっと見つめる娘。その視線の先にいたのは

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夫が出張中の夜、4歳の娘が高熱とけいれんを起こし、夜間救急を受診しました。
点滴を終えて帰れることになった頃、娘が私には見えない“誰か”に手を振っていたんです。

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2026.05.19

夜の病院

夜の病院/廊下出典:www.google.com

4歳の娘が、初めて熱性けいれんを起こした夜のことです。

よりによって夫は出張中。
ワンオペの夜に熱が出て、けいれんまで起こして。すぐに落ち着いたとはいえ、とにかく怖くて、そのまま夜間救急へ駆け込みました。

受付で待っている間も、娘は私にもたれたままぼんやりしています。
熱のせいでぐったりしているだけなのか、それとももっと悪いことが起きているのか、まったくわかりませんでした。

そんな時、娘がうわごとのように小さくつぶやいたんです。

「……あのおねえちゃん、ひとりでやだって」

思わず娘の視線の先を見ますが、誰もいません。

入院病棟からも離れていますし、小さな子どもが一人でいるような場所ではないはず。
熱で幻覚を見ているのかと、ひやひやしたのを覚えています。

誰もいない廊下

診察のあと、娘は処置室で点滴を受けることになりました。

私は処置室の前の長い廊下で待つことに。
真夜中の病院って、昼間よりずっと広く、冷たく見えるものですね。1人きりでちょっと怖かったのを覚えています。

娘は泣きもせず、処置中もおとなしかったそうです。
点滴が終わる頃には熱も少し下がっていました。

先生に「今日はもうおうちに帰って大丈夫でしょう」と言われたのは、24時を回った頃です。

ようやく帰れると思って、私は心底ほっとしました。
娘も心なしか顔色がよくなっていて、少し元気そうに見えます。

会計を済ませて、駐車場へ向かおうと娘の手を引きました。

その途中、娘がまた立ち止まったんです。
さっきまで見ていた廊下の方を振り返って、じっと何かを見つめていました。

帰り際の一言

車の窓出典:stock.adobe.com

車に乗り込み、チャイルドシートに娘を座らせて、やっと終わったと気が抜けた時でした。

娘が窓の外を見て、また小さく手を振ったんです。

「あのね、もうママきたから、大丈夫なんだって」

私は凍りつきました。
娘が見ていたのは、さっき通ってきた誰もいない廊下の方でした。

その直後です。

“コツ、コツ”

車のドアを外から叩かれたような音がしました。
子どもの手の高さから聞こえた気がします。

外に出て確認する勇気はありません。
そのままアクセルを踏んで、一目散に病院を後にしました。

翌日、もう一度受診した病院は明るく賑わっていて、昨夜とはまるで別の場所です。
外来の受付で昨夜のことを聞いてみると、娘は何も覚えていないようでした。

※この物語はフィクションです。
※この記事に使用している画像はイメージです。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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子どもの頃から怖い話が好きで、ホラー小説やネット怪談など、文章作品を中心に親しんできました。映像作品の痛そうな表現や急に驚かせる演出は少し苦手ですが、想像がふくらむ怖さや、日常の違和感が少しずつ不穏さを増していくような話に惹かれます。読んだあとふとした瞬間に思い出してしまうような“あとから効いてくる怖さ”を大切にしています。

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