映画『もっと超越した所へ。』完成報告試写会に潜入!
2022年10月14(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開される、映画『もっと超越した所へ。」の完成報告試写会に4MEEE(フォーミー)編集部が潜入してきました。
当日は、主演の前田敦子(まえだあつこ)さんを始め、菊池風磨(きくちふうま)さん、伊藤万理華(いとうまりか)さん、オカモトレイジさん、三浦貴大(みうらたかひろ)さん、趣里(しゅり)さん、千葉雄大(ちばゆうだい)さん、原作・脚本の根本宗子(ねもとしゅうこ)さん、山岸聖太(やまぎしさんた)監督と豪華メンバーが登壇。
本作品は、劇作家であり演出家の根本宗子さんによる2015年の舞台『もっと超越した所へ。』の映像化作品です。登場人物は男女8人。クズ男に引っかかる4人の女性のリアルな苦悩とそれぞれにもたれかかる男たちとのエネルギッシュなストーリーが展開されていきます。
恋愛間違えがちなデザイナー・真知子(前田敦子)とその彼氏でやっかい系のヒモストリーマー・怜人(Sexy Zone 菊池風磨)。子役上がりタレント・鈴(趣里)とあざと可愛いボンボン・富(千葉雄大)。金髪で内面も彼氏に染まるギャル・美和(伊藤万理華)とノリだけで生きているフリーター・泰造(オカモトレイジ)。シングルマザーの風俗嬢・七瀬(黒川芽以)と落ちぶれた元子役俳優・慎太郎(三浦貴大)。
この4組がどんな恋愛模様を繰り広げていくのか……。
出演者たちによる舞台挨拶の模様をお届けします♡
————はじめて脚本を見た感想は?
前田敦子さん(以下、前田)「根本さんの世界観なので、読んだ時点からワクワクしましたね。風磨くんとは久しぶりだったのですが、彼は人見知りなので会うたびに親しい度合いが0に戻ってしまうんですよね(笑)。目もなかなか合わないんですけど、今日は頑張ってくれていますね」
菊池風磨さん(以下、菊池)「今日はぐっすり眠れると思います」
前田「ちょっとよくわからない……」
菊池「一旦今のは忘れていただいて。脚本を読んだとき、怜人はクズ男だなと思いましたね。自分とは真逆の性格を持っているので難しいかと思いましたが楽しく演じられました。台本を読んだときの率直な感想は『あ、裸だな』でしたね」
伊藤万理華さん(以下、伊藤)「レイジくんが本格的なお芝居が初めてということもあって、仲を深めるためにプリクラを撮りに行ったり公園のベンチで話してみたり。彼はすごい練習熱心なんですよね」
オカモトレイジさん(以下、オカモト)「もともと友だちだったのでやりやすかったですね。暇さえあれば一緒に練習していましたね」
三浦貴大さん(以下、三浦)「落ちぶれた元子役という役で、僕自身は子役をやっていたわけではないのですが、他人事ではない感覚でしたね。仕事がなくなったらどんな感情になるのかなと考えながら、演じていましたね。だから、しばらく病んでいました(笑)。僕は、彼とは友だちではいたくないですね。なるべく遠くにいてほしい人柄」
趣里さん(以下、趣里)「私は10年くらい前の初演を舞台で見ていて、そのときにとても衝撃的だったんです。この作品を映像化したときに、自分が体験したような言葉にできない“あの感覚”をどうやって映像として届けられるかを考えましたね。単なる恋愛映画ではなく、その先へどういけるか……。あとは、千葉さんが本当に素敵でしたね」
千葉雄大さん(以下、千葉)「趣里ちゃんとは初共演だったのですが、それを感じないくらいにずっとしゃべっていました。カメラではないところでも鈴と富のギャルのノリでした」
————脚本・演出について、どんな思いで作られていったのですか?
根本宗子さん(以下、根本)「私が最初に希望した方が全員OKしてくれて、今回のこちらのキャスト陣なんですよね。そこがまず嬉しいです。そして、今作品は原作を完全に再現しているのに完全にオリジナルになったなと思っています。演劇はなかなか映画になることがないので、皆さんに叶えていただいてありがたいです」
山岸「演出は大変ではなかったですね。クズ男が4人出てくるけど、イヤな人には見られたくないなというのは意識しました。クズだけど可愛く見えて、愛らしさもあって。そんな彼らを好きである女性の方々も可愛く見えるように」
————先日行われた試写会の観客満足度99%でした。観客に聞いた4人の中で“1番許せないクズ男”は誰だと思いますか?
前田「私は明確に、レイジくんが演じられた泰造が一番許せないですね。逃げグセがあるところがイヤ」
根本「たしかに一番器が小さいのは泰造ですよね。私は演劇のときに、自分が真知子役を演じたので、そのときの気持ちを思い出すと怜人が一番イヤ。自分が書いててそれをやってもらっているのに、全部がイヤ(笑)」
菊池「僕は怜人は可愛いと思いますけどね。愛していますよ」
————観客が選ぶクズ男、第1位は……菊池風磨さん演じる怜人でした!菊池さんおめでとうございます。ご感想は?
菊池「何にせよ1位は嬉しいですけどね(笑)。僕は泰造が現実的に一番やばい人かなと思っていたけど、怜人なんですね。1位になったということは、そこまでやりきれたということだと思うので、よかったです」
前田「実際にいたらイヤだけど、演じられている皆さんがやっぱり愛おしいんですよね。可愛い。だから、それを含めて女性ってやっぱりちょっとダメな男の人好きかも〜と思ってもらえる気がします」
————最後に、ご自身が“超越したいもの”は?
伊藤「難しい質問ですね……。運転かな。最近免許を取ったので、ここにいるお姉さんたちを乗せられるように、ドライブテクニックを超越させたいです」
オカモト「僕は逆に頑張りすぎるタイプなので、限度を設けようかなと思っています。ここまでというラインを定めておかないと、どこまでもいっちゃう。やると決めたことは寝ないでやり通したりするので、体調を崩さないためにも、限度を決めようと思います」
三浦「この映画を見てもらうとわかると思うのですが、実に面白い身体をしているんです。役作りなんですけど(笑)。もともと体育大学に通っていてムキムキだったんですけど……。それで、40歳くらいにまたムキムキになったらそれはそれで面白いと思うので、大学時代を超越した身体になりたいですね」
趣里「趣味のなさを超越したいと思ったけど、それってどうなるのかな?一通り趣味のようなことをやってみようかな?」
前田「それは趣里には無理だよ。そのままの趣里がいい」
趣里「そっか。それでいいか!では趣味のなさを極めることにします(笑)」
千葉「言葉の壁ですかね。海外に行ってたくさん話せるように」
菊池「人見知りなことですね。今回のように長く共演者の方と一緒にいられないような現場だと、仲良くなれないまま撮影が終わってしまうんです。だから、皆さん(今回の共演者)が思っている以上に、僕は皆さんのこと好きなんです。ご飯とか一緒に行ってほしい気持ちはすごくあります。監督も根本さんもいれて10人で飲みに行きましょう」
前田「何もないね、なんだろう……」
根本「私はずっと高校生のころから前田さんのファンで、たくさん握手会にも行っているんです。そんな人に、自分の作品に出てもらうということで超越してもらったので、前田さんはそれで十分です。もう何も超越しなくていい」
————最後に、メッセージをお願いします
山岸「この映画は、見てから話すのが楽しい映画なんです。だから、皆さんに見ていただいてからお話する機会があれば嬉しいな。見終わってから楽しかったなと思えるものに仕上がったと思います」
菊池「はたから見るとこのカップル別れたほうがいいなと思うようなカップルばっかりだけど、2人の中で愛せるポイントがあったり、2人だからこそ超越できるようなことがあったり。そんな奇跡がたくさん詰まったような映画なので、楽しんでいただければと思います」
前田「それぞれのカップルが愛おしいんです。声を出して笑ってもらえるところがたくさんあるので、楽しんで見てください。そして、カップルでいられることって幸せなことだなと思いましたね。恋愛って楽しいねって思ってもらえたら嬉しいです」
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撮影は1年ほど前に終わっていて、久しぶりの再開となった7名の皆さん。そんな月日を感じられないほど仲睦まじい様子が節々に感じ取れた、完成報告試写会でした。
映画『もっと超越した所へ。』は、2022年10月14(金)より全国公開されます。ぜひ劇場でお楽しみください♡
◆『もっと超越した所へ。』 公式HP / 公式Twitter / 公式Instagram
出演:前田敦子 菊池風磨 伊藤万理華 オカモトレイジ 黒川芽以 三浦貴大 趣里 千葉雄大
監督:山岸聖太
原作:月間「根本宗子」第10号『もっと超越した所へ。』
脚本:根本宗子
音楽:王舟
主題歌:aiko「果てしない二人」(ポニーキャニオン)
©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会
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