小松菜奈と松田龍平のW主演映画『わたくしどもは。』
佐渡島の地に眠る “無宿人”の墓からインスピレーションを得たオリジナルの物語『わたくしどもは。』。本作ではあの世とこの世の狭間の世界で名前も記憶もない一組の恋人たちの別れと再会を描いており、W主演の小松菜奈さんと松田龍平さんはお互いの存在を意識し、不思議な繋がりを感じ合う男女を演じています。
この日、小松さんは夫で俳優の菅田将暉(すだまさき)さんとの第一子出産を報告後、初の公の場。会場からの温かい拍手と声援で迎えられると「完成披露にお越しいただきありがとうございます。ミドリ役を演じました小松菜奈です。撮影はもう2年前になるんですけど、佐渡島で全部撮影しました。やっと皆様に完成したよと報告ができてとても嬉しく思います」と挨拶しました。
ーー小松さんと松田さんは今回初めての共演かと思いますが、お互いの印象を教えてください。
小松「最初のイメージは無口な人なのかなと思っていて、今もすごいおしゃべりかというとおしゃべりではないんですけど、さっき取材している時とかもツッコミどころが沢山あって、ボケてくるんですよね常に(笑)。すごい面白い人だなと思って、現場でも初めましてだったんですけど、フランクですし、優しくて……。常にどんと構えているので安心感がありました。松田さん、結構ボケていかれるんですね(笑)」
松田「ボケようと思っているわけじゃないんですけど、そういう感じになっちゃって。そういうのは小松さんがすかさずツッコんでくれるので助かります」
ーー松田さんは小松さんの印象はいかがでしたか?
松田「いや、もう素敵な方だなぁと。佐渡島の撮影で船で島まで行ったんですが、小松さんはカバン1つで1人でフラッと来ているのをみて、フットワーク軽くてすごい清々しい人だなという印象でした。ずっとそのままで、役とプライベートの隔たりがあんまない感じ。本当に来た瞬間からカメラ回っててもいいぐらいの存在感が素敵だなと思いました。」
また、以前死に向き合うような不思議な体験をした経験を明かした小松さん。「それをきっかけに、自分が亡くなったらその魂はどこに行くんだろうなとか、自分は何に生まれ変わるんだろうとか、どこに行くんだろうとか、天国と地獄ってあるのかな、会いたかった人に会えるのかな、とかそんなふうなことを考えちゃいました。本当に観る人によって捉え方は様々だと思うんですけど、今日は楽しんでいってもらえたら嬉しいなと思います」と呼びかけました。
映画『わたくしどもは。』は、ベネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクトBiennale College Cinema 2018-2019インターナショナル部門9作品のうち日本から唯一選出され、第36回東京国際映画祭コンペティション部門にも正式出品されました。5月31日より東京・新宿シネマカリテほか全国で順次公開されるので、是非、映画館で見届けてみてくださいね。
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Photo & Write : Mizuki
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