【リアル給与明細】36歳、製造業事務の場合
プロフィール
36歳、男性
製造業事務職
▼現状
労働時間200時間、残業時間30時間程度。
ボーナスは年50万円程度。
現在の給料に不満はない。
【相談内容】今後、管理職になると残業代がつきません。給料は上がりますが、昇給分は残業代とほぼ同額で管理職になるメリットを感じません。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
管理職になるとなぜ残業代が出ないの?
質問者さんは、今後管理職に就いても実質的にお給料が変わらず、負担だけが増えるのではと心配しているのですね。
管理職になると残業代がつかなくなるのはよくあるケースです。
なぜなら、労働基準法41条で『監督管理者については残業代が支給されない』と定められているから。
監督管理者は、時間当たりでお給料が支給される考えとは馴染まないという解釈によるものです。
しかし、最近では管理職という肩書を持たせることで残業代の支払いを免れようとする「名ばかり管理職」が問題になっています。
質問者さんのように「実質、損しているのでは?」と冷静に考えらえるのは良いことですね。
残業代が出なくても管理職になるメリットって?
では、残業代が出なくても管理職になることにメリットはあるのでしょうか?
質問者さんのケースで言えば、管理職になるメリットは『たとえ残業をしなくても残業代をしたのと同額のお給料がもらえるようになる』ところにあります。
現在の質問者さんのお給料は、月額491,306円。
残業時間を入れると月に230時間ほど働いているので、現在の時間単価は2,136円となります。
これがもし残業しないで月200時間労働だったとすると、時間単価は2,456円となり、質問者さんの1時間の価値は320円上がったことになりますよね。
時は金なりという言葉がある通り、時間はお金では買えない分、時間よりも貴重であるとも言えます。
ぜひ自分の時間単価を意識して、仕事の効率を上げて自由な時間を増やすことに尽力してみてください。
もちろん、仕事の効率を上げても残業を強制されるようであれば、働き方を見直すのも大切ですよ。
sino's アンサー『時は金なり。自分の時間単価を意識してみて』
今回のアドバイスのポイントは『時は金なり。自分の時間単価を意識してみて』です。
限りある人生、仕事をしながら自分の時間も大切にするためには時間単価を意識することが重要になります。
時間単価を意識しながら生産性を上げて自分の時間を増やし、今よりもっと豊かな生活を目指してくださいね。
まとめ
・管理職になると残業代が出ないのは労働基準法によるもの。
・残業代がなくなっても働く時間を短縮することで、時間単価の高い豊かな生活を目指そう。
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