どうして男性は尽くすと去っていくの?【恋愛心理学連載vol.8】

どうして男性は尽くすと去っていくの?【恋愛心理学連載vol.8】

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ついに今回、最終回を迎えた「山名裕子による恋愛プロファイリング」。
4MEEE(フォーミー)世代の読者が抱える恋愛の未解決事件を、臨床心理士・山名裕子(やまなゆうこ)先生が心理学の観点から分析してくれる企画です!

今回は、「束縛彼氏との上手なお付き合いの仕方」を教えていただきます♡

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2018.10.05

Who is “山名裕子”?

それでは、恋のお悩み相談に乗ってくれる臨床心理士・山名裕子(やまなゆうこ)先生についておさらい!

恋愛プロファイリングでは、「過去に男性から受けた不可解な言動」を心理学的観点から解析し、読者のみなさんの恋愛にヒントやアドバイスをいただきます♡

連載第8回目の今回は、「尽くされすぎると自分がダメになるから別れてくれ」と言われた読者のお話。その言葉に隠された本当の意味とは……?

恋愛プロファイリング事件⑧どうして男性は尽くすと去っていくの?

恋愛プロファイリング事件⑧の相談者は、なつみさん(23)。
人材サービス業界で営業職をされている、関西出身の“はんなり美人”です♡

「趣味は料理」だという家庭的な彼女の悩みは、共感してしまう女性が多いかも?最後まで要チェックです……!

事件⑧▶︎「“尽くされすぎて自分がダメになりそうだから別れてほしい”それって本当?」

学生時代に付き合っていた元彼に「何でもしてくれるお前といると、自分がダメになる気がするから別れて欲しい」と言われたんです。でも、好きだったら尽くされるのって嬉しいのでは……?と思ってしまって、未だに納得できないまま。ただの言い訳だったのでしょうか?

当時、彼も学生でしたか?

はい、同じ大学の一つ上の先輩でした。毎日お弁当を作ったり、夜もご飯作りに家に行ったり、彼のために色々努力していたんですが振られてしまって……。

“逆サンクコスト効果”ですね。尽くせば尽くすほど彼のことを手放しにくくなる心理が、なつみさんの中に生まれています。無意識のうちに気持ちが強くなり、彼からするとちょっと重いと感じてしまったのでしょう。でも、嬉しい気持ちももちろんあったはず!嬉しいし安心もしているけれど、外に刺激を求めに行ってしまったのだと思います。

モテる男性が無意識に使っている「ウインザー効果」とは

さらに気になることがあります!お別れしてすぐの頃、周りの友人に“別れたことを後悔している”という内容の発言を彼がしていたらしいのですが、その後あっという間に別の彼女ができていました(笑)切り替えが早いだけ?

ウインザー効果と言って、第三者を挟むと言葉の威力が強まることがあります。例えば、本人に「好きだよ」と言われるより「〇〇って君のことが好きらしいよ」と言われた方が気になることってありませんか?モテる男性は、この“ウインザー効果”を無意識的に使っている場合が多い!

確かにそういう場面多いかも!じゃあ、単なる思わせぶりだったのでしょうか……。

彼がなつみさんのことを好きだったことに変わりはありませんが、「友達に言ったらなつみさんの耳に届くかな?」と無意識的に“キープしよう”という企があったのでしょうね。もちろん、本当に別れたことを後悔していたけれど、すぐ他に好きな女性が現れたというパターンも考えられますよ!男性は、「絶世の美女が相手でも、3回関係を持つと別の女性に行きたくなる」とよく言われますから。

ダメだとわかっていても、好きな人には尽くしてしまう……!

たとえ付き合っていない相手でも、“好き”って思ったら尽くしたくなってしまう性格なんです……。どうしたらいいのでしょう?

趣味がないのでは?女性は特に「恋愛が趣味」になってしまう人が多いです。やっぱり、恋愛以外に何か夢中になれるものを持っている女性じゃないと、男性も息が詰まってしまいます。一人でできる趣味、大勢でできる趣味など、趣味の幅を広げると今後の恋愛に役立つと思いますよ!

一人の時間を楽しむ……。尽くすのがダメというわけではないのですね!

そうですね!尽くすこと自体がダメというわけではなく、一人の時間を楽しめる女性がモテるという意味です。今、一人の時間を楽しむための本がすごく売れているそうですよ!そのようなツールを活用するのもオススメです。

一人の時間を楽しむ本、早速買って帰ります!でも、そもそも料理が趣味だからどうしても彼に振る舞ってしまうんですよね(笑)

結婚相手としてすごく理想的な女性ですよね!20代後半になったらさらにモテるはず!結婚を意識している年上の男性から好かれそうですね。

尽くすタイプの女性は……「ゲインロス効果」を利用して、男性の心を逃さない!

でも、“尽くされることが当たり前”と思われてしまうのはよくないですね。ありがとうの反対は当たり前、なんてよく言いますが……。

当たり前に思われないためにはどうしたら良いのでしょう?

裏切り=“ギャップ”が必要ですね。心理学的には、ゲインロス効果と言います。ゲインが「与える」ロスが「失う」なので、そのままの意味ですが、ギャップが大きいほど人の心に与える影響が大きくなる効果のこと。例えば、なつみさんから猛アプローチをして付き合ってからも尽くす……という流れは裏切りがないですよね。反対に、付き合う前は素っ気なかったのに恋人になると尽くしてくれる女性には、良い意味でギャップを感じるでしょう。付き合ってからもプラスの意外性をアピールすることが大切ですよ。

“ギャップが大事”とよく聞いていたけれど、そんな効果があったんですね。これからは趣味の幅を広げて、素敵な出会いをもっと増やしていきたいです!

 

山名裕子先生プロフィール
◆生年月日:1986年5月7日生まれ
◆出身地:静岡県
◆血液型:B型
◆身長:155cm
◆趣味・特技:携帯ゲーム、英会話、アニマルセラピー

「やまな mental care office」を東京青山に開設(現在は日本橋)。
臨床心理士の資格を持ち、心の専門家としてストレスケア、ビジネス、恋愛等、日常のありとあらゆる悩みへのカウンセリングを行っている。まだまだカウンセリングに対する偏見の多い日本で、その大切さを伝えるために、テレビ、雑誌などのメディア出演や講演会など、幅広く活動している。

 

山名先生、なつみさん、ありがとうございました!
女性からすれば「尽くしてくれる彼女」は最高な存在に思えますが、男性の心理とは難しいものですね……。まずは自分の時間を楽むため、夢中になれるものを探しましょう♡

全8回に渡って連載した「恋愛プロファイリング」。みなさまいかがでしたか?山名裕子先生による心理学の学びのおかげで、男性の心に一歩近づけたはず!過去の恋愛に縛られず、これからの人生に役立てていただければ嬉しいです♪

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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