「嫉妬は好きだから」だけじゃない。負の感情が生む嫉妬について

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恋愛関係になると、誰もが少なからず、経験してしまう感情、「嫉妬」。
そんな嫉妬という感情が生まれるのは、それだけ相手のことが好きだからなのでしょうか?
それとも、自分では気づかない良くない感情が、隠れているからなのかもしれません。

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加藤瞳
加藤瞳
2024.03.24

誰もが経験する「嫉妬の感情」

黒いパンプスを履いた女性出典:www.shutterstock.com

嫉妬というのは、誰もが経験したことのある感情ですよね。

例えば彼氏ではなくても、想いを寄せている、気になっている男性がいれば、その男性が他の女の子と仲良くしているだけで、嫉妬してしまうこともあります。

この嫉妬という感情、これは相手のことを本気で好きだからこそ、湧き出てしまうものだと、考えている方が多いでしょう。

ですが、実はそうとも言い切れない場合もあるのです。

相手が本当に好きだからこその嫉妬

男女の影出典:www.shutterstock.com

多くの方が経験する嫉妬というのは、相手のことを心から、本気で想っているからこそ湧いてくる感情ですよね。

自分でコントロールすることが難しく、「嫉妬なんかしないよ!」と涼しい顔をしているつもりでも、心のどこかでモヤモヤしてしまったりします。

これは、心の中で「彼は私のもの」という、独占欲のような気持ちがあるからです。

そのため、自分のものであるはずの彼氏が、他の女の子と会話したり、仕事ばかりに夢中になっていると、「なぜ他の女の子に目移りするのか?」「どうしてもっと私に構ってくれないのか?」と不満が出てきます。

この感情こそが嫉妬ですよね。

彼が自分のものであってほしいという気持ちは、それだけ彼のことが大好きで、離したくないからだと言えます。

深い愛情からくる嫉妬であると考えれば、かわいらしいものなのかもしれません。

もし、嫉妬に狂うような女性にはなりたくないのに、どうしても嫉妬という感情が生まれてしまう場合は、「彼のことを愛しているからこそ」と、前向きに受け止めると良いでしょう。

ただし、相手が本当に好きだからという理由での嫉妬であったとしても、1つ、考えを改めなければならない部分があります。

もし彼のことを、「私のものなのに」と考えているのであれば、その考え方は良くありません。

なぜなら彼は「もの」ではなく、「1人の人間」だからです。

人間は所有物のように、一人で独占することはできません。

自分の思い通りにならないのも当然です。

その点をしっかり頭に叩き込んでおくことで、嫉妬する気持ちを、ある程度コントロールできるようになるかもしれませんね。

嫉妬するのは不安の表れの可能性も大!

バッグを持った女性出典:www.shutterstock.com

彼に対して、強く嫉妬してしまう気持ちが抑えらえない場合、それは彼のことが好きで仕方ないというよりも、関係に対する不安が大きくなり過ぎているから、という可能性が高いですね。

例えば「彼は浮気をするのではないか?」という不安を抱えている時、「そろそろ別れを切り出されるのではないか?」と感じている時などには、嫉妬する気持ちがより強くなってしまいがちです。

彼が仕事関係や友人関係の女性と話しているのを見るだけで、「あの女性に近寄ろうとしているのか?」と妙に勘ぐってしまい、嫉妬してしまいます。

そして、嫉妬の結果、生まれた怒りの矛先は、その相手の女性に向いてしまうこともあります。

このような感情を持ってしまっている場合は、彼のことが好きだからこその嫉妬というよりは、「彼が信頼できていない証拠」の嫉妬と言えます。

信頼できていない原因は、自分自身にあるのかもしれませんし、彼の度重なる信頼を裏切る行為にあるのかもしれません。

嫉妬の矛先を、親しくしている女性に向けたところで、何も良い方向には進みません。

むしろ、「嫉妬に狂う恐ろしい女」という印象になってしまい、彼の心はもちろん、周りにいる大切な人が離れていってしまう可能性もあります。

彼との関係に大きな不安があり、彼のことを信頼できず、それが嫉妬に繋がっているのなら、関係を見直すべきと言えるでしょう。

心から信頼することのできない彼と、無理をして付き合い続けたとしても、その先に幸せがあるとは考えにくいですね。

嫉妬に狂い続けなければならないような相手であれば、いっそ別れた方が楽になれるかもしれませんよ。

嫉妬は自分自身に原因があるのかも!

窓辺で本を読む女性出典:www.shutterstock.com

嫉妬という気持ちは不思議なもので、恋人同士の間だけで発生する感情ではありません。

例えば小さな子供の頃には、母親を兄弟に取られたと感じ、嫉妬してしまうこともあります。

小学生くらいの頃には、先生にひいきされている生徒がいると、その子に対して嫉妬の感情を感じたことがある、という経験のある方も多いでしょう。

それから、さらに大人になるにつれて、「自分よりも仕事ができる」「自分よりも可愛い・キレイ」といった相手に対して、嫉妬の感情を抱くこともあります。

このように、嫉妬という感情は決して、男女の関係に限ったものではないのです。

では、このような様々な場面での嫉妬の感情は、どうして生まれてしまうのでしょうか?

その原因を紐解いてみると、そこには自分自身に対して抱えるコンプレックスが隠されていると考えられます。

例えば「私にはできない仕事が、あの人にはできた」ということが、嫉妬に繋がったりしますよね。

「私の顔よりも、あの女の子の顔のほうが可愛い」と感じると、これが嫉妬になることもあります。

いずれの場合も、自分に対して自信が持てない部分を、相手が持っているからこそ、感じてしまうコンプレックスです。

そして、その気持ちが「どうしてあなただけ、そんなに良いものを持っているのか?」という嫉妬になってしまうことがあるのです。

恋愛関係における嫉妬についても、もしかすると彼の自分に対する愛情に、自信が持てないから生まれているのかもしれません。

「私のような女性を、彼は本気で愛してくれているのだろうか?」なんて、自分のコンプレックスを理由に、彼の愛情を疑ってしまったりします。

そして、そんな彼が自分よりも素敵な女性と話しているのを見ると、「やっぱり、ああいう女性が好きなんだ」と嫉妬してしまったりするわけです。

つまり、このような嫉妬は、自分に自信が持てるようになれば、軽減されていく可能性が高いのですね。

コンプレックスを解消するための努力は、自分自身でしかできません。

嫉妬してしまう気持ちを、彼や、彼の周囲の女性のせいにするのではなく、まずは自分自身のコンプレックスを解消するための努力をしていきましょう。

嫉妬するのは恋に恋しているから!?

カフェラテを持つ女性出典:www.shutterstock.com

「嫉妬してしまうのは、彼に深い愛情があるから」と感じている方でも、意外と嫉妬の矛先は「実は彼ではなかった」ということもあります。

よく考えてみれば、それほど好きというわけでもない彼でも、なんとなく嫉妬してしまうということは多々あります。

これはもしかすると、恋に恋しているからなのかもしれません。

彼が本気で好きだからというよりも、恋愛を楽しんでいる自分に酔っているから、嫉妬という気持ちが生まれてくることもあります。

恋愛ゲームの中で起こる試練の1つとして、嫉妬する気持ちを楽しんでいるのかもしれません。

あるいは、「恋愛」というお楽しみを奪おうとする相手に対して、腹を立てているのかもしれません。

本当に彼のことを愛しているのか、それとも恋に恋しているだけなのか、もう1度自分の気持ちに問いかけ、冷静になってみると、嫉妬する気持ちも治まってくるかもしれませんね。

もし恋に恋しているだけなら、そんな彼との関係は見直した方が良いでしょう。

本気の恋愛を楽しめる相手ではないなら、お互いにとって時間の無駄になってしまうかもしれません。

そんなムダな恋愛で生まれた嫉妬心で、彼を含め、周囲の人まで巻き込んで、傷つけてしまうようなことは避けたいですね。

嫉妬の感情をうまくコントロールするには?

鏡を見る女性出典:www.shutterstock.com

嫉妬という感情が生まれる原因は複雑で、何が原因なのか、どうすれば、そんな感情をコントロールできるのか、ということは簡単には語れないものです。

ですが、嫉妬に狂う女性になるのを避けたいのであれば、まずは自分の気持ちを恋愛から逸らしてみる工夫が必要であると言えるでしょう。

恋愛に執着し、しがみついているからこそ、どうしようもない嫉妬心が生まれてきてしまうのです。

彼のことばかり見ていれば、彼が他の女の子と会話したり、親しくしているシーンを見てしまうことも増えるでしょう。

他に考えることが無ければ、そんな彼のことで頭がいっぱいになり、それこそ嫉妬に狂う女になってしまいます。

そうならないためにも、彼との恋愛は大切にしながら、他に自分の趣味や打ち込める仕事などを見つけ、彼ばかりに心を支配されないようにするのです。

そうすることで、嫉妬心もうまくコントロールしやすくなります。

また、「知らぬが仏」という言葉があるように、彼が自分の知らないところで、他の女性と話をしていることなど、知らない方が良いのです。

彼ばかり見ていると、どうしてもそういう余計な情報が入ってきてしまいます。

彼は自分の所有物ではありません。

その点を踏まえて、恋愛への執着を無くしていく努力をすれば、嫉妬という感情も徐々に治まってくることでしょう。

そして、趣味を楽しんだり仕事に打ち込んだりすることは、自分自身を磨くことにもなります。

そうして自分磨きをがんばった結果、自分のことが好きになり、コンプレックスが解消されることもあります。

コンプレックスが1つでも解消され、自分に自信が持てるようになれば、少しくらい彼が女の子と話をしているのを見ても、余裕でいられるようになります。

さらに、彼以外のお楽しみを見つけ、広い視野を持つことで、もし嫉妬する感情が生まれても、「こんなこともあるよね」と冷静に対処できるだけの強い心が育まれることもあります。

このように、嫉妬の感情をコントロールすることは、自分自身の努力と工夫でできてしまうものなのです。

彼とのより良い関係を築くためにも、恋愛で自分が損してしまうのを防ぐためにも、嫉妬をコントロールするための術を身に付けましょう。

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嫉妬は可愛いヤキモチ程度が理想

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嫉妬してしまうことを「みっともない」と感じたり、相手を束縛ばかりしてしまう自分に、嫌気がさしてしまうこともあるでしょう。

ですが、嫉妬という感情そのものは、決して悪いものではないのです。

これは自然と生まれてくる感情ですから、無理に抑え込む必要はありません。

もしカップルで、相手の男性が様々な女性と関係を持っているのに、「全く嫉妬しない」という彼女がいたら、むしろ不気味ですよね。

嘘をついて気持ちをごまかしているのか、あるいは彼のことは、本当はどうでも良いのか・・・

そうでもなければ、本来は自分だけであってほしい彼女が、何人もいることを許せるわけがありません。

つまり、もし全く嫉妬してくれなかった場合は、彼氏としても「俺のことはどうでも良いのか」と感じてしまうことになりかねないのですね。

確かに行き過ぎた嫉妬はみっともないものですが、可愛いヤキモチ程度の嫉妬は、男性としても嬉しいものです。

嫉妬という感情に対して必要なのは、あくまでもコントロール。

抑え込んでしまうことではなく、行きすぎたり自分勝手にならないように、うまく調整してあげることなのです。

複雑な嫉妬心

嫉妬する感情はあるのに、実はその原因は「彼のことが本当に好きだから」という理由だけではないなんて、「人の気持ち」というのは本当に複雑なものです。

嫉妬という感情が大きく膨らみ過ぎる場合には、自分自身が秘めている様々な感情、嫉妬心の原因を整理して、上手にコントロールする方法を考えましょう。

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加藤瞳

旅行好きの会社員です。